Lucida Grande
Lucida Grandeは、チャールズ・ビゲロウとクリス・ホームズによってデザインされたLucidaファミリーに属するヒューマニストサンセリフ書体。Mac OS X/OS Xのシステムフォント(ユーザインタフェースフォント)として採用されたことと、SafariなどWindows向けAppleソフトウェアへの搭載によってよく知られている。OS X Yosemite(10.10)でHelvetica Neueに変更されるまで、Mac OS X/OS Xのシステムフォントであった[1]。なおOS X El Capitan(10.11)で、システムフォントが再び変更され、San Franciscoが採用され、現在に至る[2]。 Lucida Grandeは、Lucida SansとLucida Sans Unicodeと非常によく似ており、Lucida Sans Unicodeと同様、Unicodeバージョン2.0で収録されたよく使われる文字をサポートする。 Bigelow & Holmesから直接提供されるLucida Grandeフォントは、汎ヨーロッパWGL文字セットをサポートする。 ファミリー展開Bigelow & Holmesは、Lucida Grandeの三つのウェイト(Normal、Bold、Black)、三つのスタイル(Roman、Italic、Oblique)を開発した。Appleは、Mac OS XでRegular(Normal Roman)とBold(Bold Roman)を採用した。 2014年6月、Bigelow & Holmesは、四つ目のウェイトとしてLight(Roman、Italic、Obliqueの3スタイル)を追加した。このほか新たにナローバージョン「Lucida Grande Narrow」(無印と同じ12のウェイト/スタイル)、等幅バージョン「Lucida Grande Mono」と等幅ナローバージョン「Lucida Grande Mono Narrow」(いずれもRegular、Bold、Italic、Bold Italic、Oblique、Bold Obliqueの六つのウェイト/スタイル)も発売した[3]。 スクリプトとUnicodeの範囲Lucida Grandeバージョン5.0d8e1(リビジョン1.002)には2826グリフ(2245文字)が含まれている。
Lucida Sans / Lucida SansUnicodeとの類似性Lucida Grande(およびLucida Grande Bold)のほとんどすべてのグリフは、Lucida Sans(およびLucida Sans Demibold)およびLucida Sans Unicodeの対応するグリフと同じように見えるが、次のような例外がある。 これらの文字のわずかな違いは、ディスプレイやユーザインタフェース(特にグラフィカルおよびウェブベース)の使用において、小さいフォントサイズでより明確になる。 用途OS X Yosemiteより前のmacOSリリースとは別に、多くのウェブサイトやブログFacebook、多くのphpBBフォーラムなど、本文テキストのデフォルトの書体としてLucida Grandeを使用している。この書体は通常、WindowsやLinuxなどの他のほとんどのオペレーティングシステムには存在しないためこれらのサイトのCSSスタイルシートには、Tahoma, Verdana, Trebuchet MS, Segoe UI, Calibri, DejaVu Sans, Arial, Lucida Sans Unicodeといったフォントが含まれていることが多い。Lucida Grandeがデフォルトのシステムフォントとして使用されなくなったOS X Yosemiteの導入後、数人の開発者がLucida Grandeをデフォルトのシステムフォントとして戻すためのユーティリティを作成した[6]。 Lucida Grande / Sansは主にスクリーンフォントとしてデザインされているが、プロフェッショナル級のDTPにおけるMacプラットフォーム(と付属書体)の普及により、印刷物にも頻繁に出現する。 注
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