D-Bus
D-Bus(Desktop Bus、ディーバス)は、メッセージバスと呼ばれる、アプリケーション間でやりとりを行うための、プロセス間通信 (IPC) 実装の1つである。プロセスの生成期間を調節し、それらのサービスが必要なときに簡単に呼び出すことができるようにすることができる。軽量さ、低依存度を保って開発されている。 D-BusはKDE(バージョン2 - 3)独自のIPC実装であるDCOPの影響を受けて生まれ、KDE4 (Qt4) で採用された。GNOMEも独自のIPC実装であるBonoboからD-Busへ移行している。Linuxでもudevによるマウントメッセージの通知を行う際にD-Busを使っている。X.Org Server7.3からはD-Busによる実行時の設定が可能になっている。 D-Busは多くのプログラミング言語とライブラリとのバインディングを持ち、C言語、Java、C++、C#、Python、Ruby、Perl、GTK、Qt、Maemo(携帯端末用のデスクトップ環境)などから利用できる。さらに、Unix系オペレーティングシステム (OS) だけでなく、winDBusという名前の別プロジェクトとしてWindows版も開発されている。 機構
D-Busデーモン (dbus-daemon) によってメッセージを管理する。OSの起動中に常時実行されるシステム管理用のデーモンと、該当ログインセッションが有効である期間中実行されるログインセッション管理デーモンの2つがある。システム管理用のデーモンは、プリンタキューの追加やデバイスの追加・削除などを通知する。セッションごとのデーモンは、デスクトップアプリケーション間の通信に使われる。 デーモンとアプリケーションの間の通信としては、ソケットを用いる。 アーキテクチャD-Busは、3つのレイヤーから構成されるアーキテクチャである[3]。
D-Busの設計は、以下の2つのケースに基づいて行われた。
D-Busを利用するソフトウェア
参照
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