『Calcolon』(カルコロン)は、フジテレビで不定期に放送されていたゲームバラエティ番組で、『Numer0n』から派生した番組である。
概要
Calcolon(カルコロン)は、麻雀をベースにした計算カードゲーム。タイトルはラテン語の「Calcolo(計算)」から取られた造語である。
放送日時
- 第1回:2012年6月23日 1:05 - 2:05
- 第2回:2012年9月28日 0:35 - 2:35
- 第3回:2012年12月1日 1:05 - 3:05
- 第4回:2013年1月19日 1:15 - 3:15
- 第5回:2013年3月16日 1:12 - 3:12
- 第6回:2013年7月13日 1:15 - 3:30
出演者
- 司会
- 有吉弘行
- アシスタント
- 生野陽子(フジテレビアナウンサー)第1回、第3回-
- 牧原俊幸(フジテレビアナウンサー)第1回
- 松村未央(フジテレビアナウンサー)第2回
- 竹下陽平(フジテレビアナウンサー)第2回-
- プレイヤー
ルール
カード内訳
- 以下のカードを使いゲームを進行していく。内訳は以下の通り。
種別 |
名称 |
数学上の 役割 |
外見 |
第1回 |
第2-3回 |
第4回以降
|
数字カード
|
(特徴無し) |
1-9 |
(特徴無し) |
各3 |
各3 |
各3
|
1⁄10 |
2 |
2 |
2
|
0 |
第2回以降は羽付き |
2 |
2 |
2
|
デビルゼロ |
0 |
悪魔付き0 |
1 |
1 |
1
|
記号カード
|
ソード |
+ |
剣 |
4 |
4 |
4
|
アロー |
− |
矢 |
4 |
4 |
3
|
フレイムアロー |
− |
炎付き矢 |
|
1
|
ハルバード |
× |
斧 |
4 |
4 |
4
|
シールド |
÷ |
盾 |
4 |
4 |
4
|
ボウ |
括弧 |
弓 |
6 |
6 |
6
|
特殊カード
|
トレード1 |
|
荷車1台 |
1 |
1 |
1
|
トレード2 |
|
荷車2台 |
|
1 |
1
|
総計 |
55 |
56 |
56
|
基本ルール
- ゲーム前にカードを引き、×(ハルバード,正面)→ ÷(シールド,右手)→ +(ソード,左手)の順に時計回りの席順番となり、プレイ順もこれに拠る。
- 1回のゲームで対戦を数回行うのだが、対戦1回を「デュエル」と呼ぶ。2回目のデュエル以降は、席順がデュエル勝者を起点とする。
- 山札から計算式に必要な数字や記号の書かれたカードを引きながら、計算式を組み立てていくゲーム。カードを山札から引くことを「ドロー」と呼ぶ。
- ゲーム開始時は、それぞれ4枚のカードを席順に1枚ずつ引く「ファーストドロー」を行う。
- 引いたカードは相手から見えないように設置する仕組み。ドローしたカードの並べ替えは自由。
- 自分の順番が来たら、1枚ドローを行い、不要なカードを1枚捨てる。これを繰り返し、3枚の数字カードと2枚の記号カードを使い、下一桁が「0」になる計算式を作る。以下は作成例。
- 「8」「×」「1」「+」「2」=10
- 「0」「÷」「6」「÷」「4」=0
- 「6」「×」「4」「÷」「1⁄10」=240
- 「9」「÷」「1⁄10」「÷」「1⁄10」=900(最高値)
- ただし、「9」「0」で「90」にするなど2枚以上の数字を使い2桁以上の数字として使ったり、「−」「1」などのようにマイナス記号を負の数字として使うことはできない。
- 下一桁が「0」になる計算式を作成できれば勝利条件を満たしうる。これを「コンプリート」と呼ぶ。
- 「コンプリート」した状態のプレイヤーは、その時点の数字で勝負をかける「アタック」を宣言できる。
- 捨てられた他人のカードを奪う形で計算式を完成させて、その場で「アタック」をすることもできる。
- 他人のカードを奪うことを「ロブ」と呼ぶ。“ロブ”の宣言が必要となり、これによるアタックは「ロブアタック」と呼ばれる。
- 2名以上が同時に「ロブ」した場合、ドロー順が上位のプレイヤー(ロブ対象の次のプレイヤー)に権利が与えられる。
- 残り1枚でコンプリートができる状態は「ニアコンプリート」と呼ばれるが、デュエルの決着が近いことを示す以外の意味は無い。
- 誰かがアタックを宣言した場合、他のプレイヤーは「ラストドロー」として2枚カードを引き、1枚を捨てる。
- ボウカードを引いた場合は、破棄して引き直しができる。
- アタックしたプレイヤーが「キング」となり、ラストドロー終了後に全員がカードを公開する。
- 計算式を完成(=コンプリート)したプレイヤー同士で、計算式の結果の数値が大きかった者の勝利。その数値がそのまま得点になる。
- アタックをした「キング」と、そうでないプレイヤーが、同じ数値だった場合はキングの勝利。
- コンプリートしても勝利できなかった場合は0点。ただしキングの場合は「キングキリング」となり(第3回以降)、−100点(第3-5回では−30点)。
- コンプリートに失敗した場合は「バースト」となり−10点。ただしデビルゼロカードを持った状態の場合は−100点(第2回以降)。
特殊カードの詳細
特殊用途専用のカード
- ボウ
- ドローしても自分自身では使えず、その時点では何の役にも立たない[1]。捨てる際に“ボウカードです”と宣言して左隣の相手に渡し、受け取った者が初めて使用可能となる。
- 受け取った者は、手札とは別に所持可能。
- 1枚でも持っている場合、「フレイムアロー」のカードを特殊な効果として使用できる(後述)。
- 2枚貯めると「(」「)」、つまり括弧として使える。
- 「4」「6」「9」「+」「×」のカードのみではコンプリートできないが、ボウカード2枚を組み込み「(」「4」「+」「6」「)」「×」「9」とすることで90になりコンプリートとなる。
- 最大値の900を作る際に「9」「÷」「(」「1⁄10」「×」「1⁄10」「)」で作ることも可能。
- トレード
- 捨てる際に、相手1人を指定して、手札のカードを同じ枚数だけ交換できる(カードの効力を発動させず単に捨てることも可能)。枚数はカードに描かれた荷車の数(1もしくは2)となる。
- 使用者は、交換するカードを自分と相手の両方とも好きなものを選べる。
通常の数字・記号としても使えるカード
- 数字の0
- 捨てる際、スキップを宣言できるようになった(第2回以降)。宣言した場合、次の順番のプレイヤーを1人スキップさせる。
- デビルゼロ
- 捨てる際に、誰かに押し付ける必要がある(=他のカードと同じ捨て方は不可能[1])。ただし「ラストドロー」時に捨てる場合のみ、通常の捨て方が可能(他人に押し付けられない状況のため)。
- 1回押し付けると、押し付けられたプレイヤーはこのカードを捨てられなくなる上に、カードに手形のクリップ「デビルハンド」が付くため位置を他人に把握される。
- 押し付けられると必然的に高得点が望めない(最高でも「9」÷「1⁄10」「+か−」「0」の90)。
- このカードがある状態で「バースト」をする状況を、特に「デビルバースト」と呼ぶ[1]。
- このカードがある状態で勝利すると、次のデュエルで特殊ルール「リベリオン」の恩恵を受ける。
- リベリオン
- デビルゼロカードを使って勝利したプレイヤーが、次のデュエル[2]に受けられる特殊ルール。該当者は目印として赤い旗を自分のフィールドにセットする。
- 数字の「6」「9」・記号の「+」「×」を自由に回転させて好きに使用可能[3]。
- カードをドローする代わりに、相手1人を指定して、トレードカードなしで1枚トレード可能(第2回以降)。
- 他人からデビルゼロカードを押し付けられない(第2回以降)。
- フレイムアロー
- 捨てる際にボウカードがあれば、“フレイムアロー”の使用を宣言することで、指定したカードを手札から捨てさせる。捨て札でロブアタックをすることはできない。
- 好きなカードを指定できるが、使用者自身の手札に該当カードがある場合も捨てられる。
- カードを捨てられ手持ちが3枚以下になった場合、自分のターンに1枚ずつ補充する。第5回までは自分のターンに不足分の枚数を一度に補充可能だった。
- ボウカードとセットで使用された場合、そのフレイムアローはロブできない[1]。
スコアの特殊な例
- 0勝利
- 勝者の数値が0だった場合、その勝者が次のデュエルも勝利すれば、その得点が直前のデュエルにも加算される(第2回以降)。
- 「1回目:0点」「2回目:100点」だった場合、2回目の100点が1回目にも加算されるため、「1回目:100点」「2回目:100点」と扱われる。
- 勝利できなければ適用されないため、「バースト」「キングキリング」で減点された場合は、直前のデュエルに減点が適用されることはない。
- 2連続で0勝利した場合、2回目の勝利は100点として換算される。
- ダブルスコア
- 直前の勝者の得点と同じ点数で勝利した場合、その得点を2回加算する(第2回以降[4])
- 最終デュエルの得点2倍ルールと重なった場合、ダブルスコアの上乗せ分は2倍換算されず、「獲得点×2倍 + ダブルスコアの上乗せ×1倍」=3倍となる。
- 決勝デュエル
- 決勝進出者2名による勝負。手札は通常6枚・決着時7枚(数字カード4枚・記号カード3枚)[5]。
- 予選で高得点のプレイヤーが先攻となる。
- 最高得点は8100。
- 「9」「×」「9」「÷」「1⁄10」「÷」「1⁄10」、あるいはボウカード併用で「9」「×」「9」「÷」「(」「1⁄10」「×」「1⁄10」「)」。
- 8100点達成者は藤森慎吾(第2回決勝第1デュエル)のみ。
番組内でのルール
- 第1回
- プレイヤーは4人。
- 予選は7デュエルで、決勝は獲得ポイント上位2名[6]による1デュエルで、優勝者は自身の予選と決勝の総合得点×100円を賞金として獲得する。最高賞金は (900×7+8100)×100円 = 144万円となる。
- 第2回
- プレイヤーは6人。
- 予選は、3人ずつ「Area A」と「Area B」に分け、それぞれ6デュエルで、最終デュエルは得点が2倍。決勝は各Areaで獲得ポイント上位1名同士による2デュエルで、予選の得点は引き継がない。今回から「賞金決定チャンス(後述)」が登場し、獲得点をベースに賞金倍率が変動する。最高賞金は (900×12+8100×3)×100 の351万円となる。
- 第3-5回
- プレイヤーは6人。
- 予選は、3人ずつ「Area A」と「Area B」に分け、それぞれ5デュエルで、最終デュエルは得点が2倍。決勝は獲得ポイント上位2名による2デュエルで、最高賞金は (900×10+8100×3)×100 の333万円となる。
- 第6回
- プレイヤーは5人。「THE SURVIVAL」という副題が付けられ、予選ルールが大きく変更された。
- 予選は、事前の抽選で1-5の数字を引き、1-3を引いたプレイヤーが先発として最初からゲームに参加(席順は数字の小さいプレイヤー優先)、4・5の数字を引いたプレイヤーは待機として最初は参加できないが、ハンデを埋めるため200点が与えられる[7]。
- バーストが2回累積すると一時的に脱落し、待機プレイヤーと交代(ゲーム復帰優先順は、事前抽選の数字順・脱落者同士なら先に脱落した者)。
- 予選は12デュエルで、最終デュエルも通常の得点。決勝は獲得ポイント上位2名による2デュエルで、最高賞金は(900×23+8100×3)×100の450万円となる。
- 賞金決定チャンス
- 第2回以降登場した、優勝者の予選と決勝の総合得点をベースに、賞金額を倍率で変動させるくじ引き。第1ブロックに「×」と「÷」の2枚、第2ブロックに「10」「100」「1⁄10」の3枚が隠されており、各ブロックから1枚を引く。1⁄100-100倍まで幅広く、端数が発生した場合にどうなるかは説明されていない。
第1ブロック |
第2ブロック |
賞金倍率 |
100ポイント時の賞金
|
× |
100 |
100倍 |
1万円
|
× |
10 |
10倍 |
1000円
|
÷ |
1⁄10 |
10倍 |
1000円
|
× |
1⁄10 |
0.1倍 |
10円
|
÷ |
10 |
0.1倍 |
10円
|
÷ |
100 |
0.01倍 |
1円
|
ネット局
主要スタッフ
- 編成企画 - 高瀬敦也(フジテレビ)
- 構成 - 相澤昇
- プロデューサー - 碓氷陽子
- ディレクター - 豊嶋隆一
- 演出 - 横森敦
- 制作 - フジテレビ
- 制作著作 - BIG FACE
カードゲーム
- 「カルコロン」カードゲーム
- 発売元は株式会社セアール。
- カード内容は第4回以降に使用されているセットと同一である。
脚注
- ^ a b c d e 【公式】カルコロン ルール説明
- ^ 第2回までは2デュエル分有効だった。
- ^ カードの上側に「Calcolon」のロゴが入っており、上下ひっくり返してもほぼ同じデザインの「6」「9」をこれで通常は見分けることができる。
- ^ 第2回のみ、同じプレイヤーが連続で勝利しないと適用されない。
- ^ 第1回のみ0上がりが不可能。
- ^ 得点が同じなら勝利数の多いプレイヤーを、勝利数も同じなら上がり点の最高記録が高いプレイヤーを優先。
- ^ これまでの1デュエルの平均得点が100点という理由。
外部リンク
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