AU Optronics
AUO Corporation(中: 友達光電股份有限公司、AUO)は、BenQグループの液晶パネル製造会社。本社は台湾・新竹市。 概要明基電通(BenQ)とともに明基友達集団(BenQグループ)の中核会社であり、2019年現在で40,000人の社員を抱える。 かつて奇美電子(Chimei、2010年にInnoluxに買収)、廣輝電子(Quanta Display、2006年にAUOに買収)、中華映管(CPT、2019年に破綻)、瀚宇彩晶(HannStar)とともに「面板五虎」と呼ばれ、1990年代後半まで日本勢が独占していた液晶のシェアを韓国勢(サムスンとLG)に続いて上回った台湾液晶産業の雄である。 液晶(LCD)パネルについては、2001年に日本のシャープ(2001年度に世界4位)・日立(5位)・NEC(6位以下の「その他」、2000年度は世界6位)・ディスプレイテクノロジー株式会社(6位以下の「その他」、2000年度は世界4位)・その他の日本メーカーを抜いて世界3位の液晶会社となった。2001年から2008年までサムスンとLGに次ぐ世界3位をキープしていたが、2009年に同じ台湾の群創光電にシェアが抜かれて4位になった。2010年代後半より天馬やBOEなど中国勢の液晶シェアが拡大しているが、AUOは依然として液晶大手メーカーの一つであり、テレビなどのモニター向けと車載向けを中心に、4K・UHDなどに強みを持つ。 2019年現在のLCDパネルのシェアはBOE(18%)、LGエレクトロニクス(17%)・群創光電(14%)・サムスン電子(12%)に次ぐ世界第5位(11%)。 ソーラーパネルの流通ネットワークは、25以上もの異なる国々で 96以上の販売業者と卸業者を抱えている。[1] 2010年代後半より各社が生産している有機EL(OLED)パネルについては、製造能力はあるものの大規模投資からは距離を置いており、2013年よりスマートウォッチやVR(台湾HTC社のVIVE)向けを少量生産している。しかし2019年現在、液晶の値崩れに伴って業績が悪化しており、次世代ディスプレイの投資で出遅れたAUOは現行世代のOLED製造方式である蒸着方式(第6世代)をスキップし、次世代のOLED製造方式であるインクジェット印刷方式(第4.5世代)の製造装置(東京エレクトロン製)を2019年に導入。同時にOLEDの対抗馬となるミニLEDの研究を進めている。 沿革エイサー社傘下で達碁科技(Acer Display Technology)が1996年8月に設立された。これがAUOの前身企業となる。 2000年9月に台湾証券取引所に上場。2001年に聯友光電(Unipac Optoelectronics)と合併し、合併後の名称を友達光電(AU Optronics)とした[2]。 2003年に富士通ディスプレイテクノロジーズ株式会社(2005年にシャープに譲渡)に資本参加[3]。 2006年にクアンタ傘下の広輝電子(Quanta Display)を買収し規模を拡大[4]。 主な生産工場
脚注
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