2021 UEFAスーパーカップ
2021 UEFAスーパーカップ(英語: 2021 UEFA Super Cup)は、欧州サッカー連盟 (UEFA) が開催する46回目、2000年に前年度シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ優勝チームとUEFAヨーロッパリーグ(UEFAカップ)優勝チームが対戦する方式に変更されてから22回目のUEFAスーパーカップである。UEFAチャンピオンズリーグ 2020-21の優勝チームチェルシーとUEFAヨーロッパリーグ 2020-21の優勝チームビジャレアルが対戦した。 試合は2021年8月11日に北アイルランドのベルファストにあるウィンザー・パークで開催された。 出場チーム
開催地選考2018年9月28日に入札手続きが開始され、開催を希望する協会は2019年2月15日までに入札に関心を持っていることを示す必要があった[1]。2月22日に94協会が関心を示していることが発表された[1]。入札への参加を希望する協会は3月29日までに入札書類とともに最終提案を提出しなければならない[1]。ただし、UEFA EURO 2020の開催地である協会は入札参加資格を有していない[1]。
2019年9月24日にリュブリャナで開催されたUEFA執行委員会でウィンザー・パークが開催地に選ばれた[2][3]。 リンフィールドFCの本拠地でもあるウィンザー・パークは1905年に開場した。サッカー北アイルランド代表の試合が主で、アイリッシュカップ決勝も当所で開催される。 試合詳細
試合展開前半9分、相手のクリアを奪ったエンゴロ・カンテがミドルシュートを放ったが枠の左に外れた。27分、左サイドからカイ・ハフェルツのグラウンダーのクロスをハキム・ツィエクが左足で合わせてチェルシーが先制した。ビジャレアルは、前半終了間際にはジェラール・モレノのクロスをアルベルト・モレノが左足で合わせてボレーシュートを放つが、クロスバーに当たり得点ならず、前半は1-0で折り返した。 後半53分、チェルシーGKエドゥアール・メンディがゴールキックで足を滑らせ、ボールが最前線のブライユ・ディアへ渡ると、ディアのスルーパスに反応したジェラール・モレノがGKと1対1となるが、シュートはメンディが触ってコースが変わり、ゴールとはならなかった。73分、高い位置でボールを奪うと、ジェラール・モレノがディアとのパス交換から右足でゴールを決めて、同点に追いついた。試合は1-1で延長戦に突入した。 延長戦99分、エリア内でハフェルツが粘って途中出場のクリスチャン・プリシッチがシュートを放つも、ゴールの左に外れた。108分にはプリシッチのドリブルから途中出場のメイソン・マウントにシュートチャンスが訪れたが、シュートはGKセルヒオ・アセンホがセーブした。 チェルシーはPK戦にむけ最後の交代で119分にGKケパ・アリサバラガを投入。そして試合は1-1で終了、PK戦に突入した。 PK戦1人目で先攻のチェルシーのハフェルツのシュートをGKアセンホがセーブしたものの、2人目で後攻のビジャレアルのアイサ・マンディのシュートをGKケパがセーブして追いついた。その後は両者一歩も譲らぬままサドンデスに突入した。7人目、先攻のチェルシーはアントニオ・リュディガーが左に決めるが、後攻のビジャレアルの主将ラウール・アルビオルのシュートをGKケパがセーブして、チェルシーが勝利した。 試合後PKを見据えたGKの交代について、トーマス・トゥヘル監督は「データ[注釈 1]に基づいて決めていた。2月のバーンズリー戦(就任して初めてのカップ戦)でGKたちとは話し合っており、納得した上での交代だった」と明かし、「エディがあのように受け入れたことは素晴らしかった」と交代に理解を示したGKメンディへの感謝を述べた[5]。下がったGKメンディは「ピッチにたてばチームを助けてくれることはわかっていた」とケパの活躍を喜んだ[6]。2本のセーブで勝利に大きく貢献したケパは「通常の状況ではなかったが、準備はできていた」と語った。また試合2週間前に、自身が2年前のカラバオ杯決勝でGKウィリー・カバジェロとの交代[注釈 2]を拒否し当時の監督マウリツィオ・サッリと衝突した騒動を振り返り、謝罪していた[5][6][7][8][9][10]。 敗れたビジャレアルはUEFA主催試合のPK戦で初めて敗戦(3勝)となった。また監督ウナイ・エメリは通算4度目の準優勝となり、個人最多記録を更新した。 統計
注釈出典
外部リンク |