エメルソン・パルミエリ・ドス・サントス
エメルソン・パルミエリ・ドス・サントス(Emerson Palmieri dos Santos、1994年8月3日 - )は、ブラジル・サンパウロ州サントス出身のサッカー選手。ウェストハム・ユナイテッドFC所属。イタリア代表。ポジションはディフェンダー(左サイドバック)。 エメルソン(Emerson)、またはエメルソン・パルミエリ(Emerson Palmieri)と呼称される。UEFAが開催する国際タイトルを全て制覇した史上初の選手である[2]。 人物母型がイタリア系であり、2017年3月にはイタリア国籍を取得した[1]。 幼い頃から地元のクラブであり後に入団することになるサントスFCのファンで、最も憧れた選手はロナウド[3]。8月3日生まれであることから、サントスでは3、パレルモでは13、ローマとチェルシーでは33と、背番号には3の付く番号を選んでいる[3]。 サッカー選手としては左サイドバックが本職であるが[4]、両サイドでプレーできる[5]。ブラジル人らしいテクニックとスピードのあるドリブルなど攻撃面を持ち味とする[4][5]。 兄のジオヴァンニ・パルミエリ・ドス・サントスもフルミネンセFCでプレーするサッカー選手で、エメルソンと同じ左サイドバックである[6]。 経歴クラブサントス地元サントスのクラブであるサントスFCのユースチームで育ち、2011年4月17日、カンピオナート・パウリスタのパウリスタFC戦でトップチームデビュー。2012年6月17日にはCRフラメンゴ戦でブラジル全国選手権に初出場した[4]。2013年9月5日のアトレチコ・パラナエンセ戦で初得点を記録。 パレルモ2014年8月25日にイタリアセリエAのUSチッタ・ディ・パレルモへレンタル移籍[4]。9月24日のSSCナポリ戦で途中出場しセリエAデビュー[4]。2014-15シーズンは9試合に途中出場した[4]。 ローマ2015年8月31日には同じセリエAのASローマへ200万ユーロの買い取りオプション付きでレンタル移籍[7]。同年10月4日に古巣パレルモ戦でローマでのデビューを飾った。2016年5月14日のACミラン戦でセリエA初得点を記録[8]。2015-16シーズンは9試合に出場し1得点を記録、シーズン後の2016年7月7日には1年間のレンタル期間延長が決まり、12試合の出場で自動的に買い取りオプションが行使される契約となった[9]。 2016年8月23日のFCポルトとのUEFAチャンピオンズリーグプレーオフ2ndレグではダニエレ・デ・ロッシに続いてレッドカードを出され退場、ローマ敗退の原因となった[10]。しかしその後は新加入のマリオ・ルイの負傷離脱もあり左サイドバックのレギュラーに定着[5]。12月4日のナポリ戦でシーズン12試合出場に達し、先述の買い取りオプション行使が決定、ローマへ完全移籍した[5][11]。2017年2月16日のUEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグのビジャレアルCF戦では利き足とは逆の右足でミドルシュートを決め、アウェーでの4-0の大勝に貢献した[12]。2016-17シーズンは後述のとおりイタリア代表に招集されるなど飛躍のシーズンとなったが、シーズン最終戦のジェノアCFC戦で左膝の前十字靱帯を断裂してしまった[13]。 チェルシー2018年1月30日、チェルシーFCと4年半の契約を締結した[14]。アントニオ・コンテの下ではマルコス・アロンソ・メンドーサの控えの位置にあり、監督が交代した翌シーズンも怪我の影響もありその状況は変わらなかった。 2019-20シーズンは監督のフランク・ランパードがエメルソンを評価していたこともあり、怪我で離脱するまで[15]第8節の時点でリーグ戦5試合に出場していた[16]。しかし、2020-21シーズンになると、ベン・チルウェルの加入によりサイドバックの3番手に降格。加入以降最低となる15試合の出場に留まったが、3月18日のCLラウンド16・アトレティコ・マドリード戦で2年ぶりに得点を挙げた。 リヨン2021年8月19日、オリンピック・リヨンに買取オプション付きのローン移籍で加入したことが発表された[17][18]。 ウェストハム・ユナイテッド2022年8月23日、ウェストハム・ユナイテッドFCと4年契約(1年延長オプション)を結んだ[19]。 2023年6月8日、チームがカンファレンスリーグを制し、エメルソンはUEFA主催の国際タイトルを全て制した史上初の選手となった[2]。 代表U-17ブラジル代表として2011年に南米U-17選手権と2011 FIFA U-17ワールドカップのブラジルの全試合に出場[4]。南米U-17選手権ではグループリーグのチリ戦では同点ゴールを挙げるなど、優勝に貢献した。 2017年3月にイタリア国籍を取得したことによりイタリア代表でのプレーが可能となり[1]、イタリア代表監督のジャンピエロ・ヴェントゥーラがエメルソンの招集に興味を示していることが報じられた[1][20]。2017年4月にはイタリア代表の強化合宿に招集された[21]。同年5月26日には正式にイタリア代表に招集されたが、先述のとおり直後の28日に行われたジェノア戦での負傷により代表デビューは先送りとなった[13]。 2021年、UEFA EURO 2020ではレオナルド・スピナッツォーラの怪我で出場機会を得ると、決勝のイングランド戦でも先発出場し優勝した[22]。 個人成績
タイトルクラブ
代表
脚注
外部リンク
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