2020年東京パラリンピック
東京2020パラリンピック競技大会(とうきょうニーゼロニーゼロパラリンピックきょうぎたいかい[注釈 2])は、2021年(令和3年)8月24日から9月5日までの13日間、日本の東京都で開催された、第16回夏季パラリンピックである[2][3]。「東京パラ」と略されることもある[4][5]。 概要2013年9月の第125次IOC総会で、オリンピックと共に開催都市が東京に決定した。東京での開催は1964年の第2回大会以来で、同一都市での複数回開催は夏の大会では初となった。大会組織委員会は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 (TOCOG) 。大会名誉総裁は天皇徳仁[6]。 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の世界的流行を受け、2020年夏の開催日程(同年8月25日開会)から1年延期して開催された[4]。大会延期により開催年は変わるが「東京2020」の名称に変更はない[4]。なお、公用文では第十六回パラリンピック競技大会の表記も用いられている[7]。 観客については新型コロナの感染状況を踏まえ、2021年8月16日に行われた日本国政府・大会組織委員会・東京都・IPCによる協議の結果、オリンピックでは観客を入れた上で開催した静岡県を含む全会場において、無観客での開催が決定した[8][9]。ただし、学校単位で生徒や児童らが参加する学校連携観戦プログラムについては希望者のみで実施する[8]。 参加国・地域2021年6月16日の時点で、競技1つ以上の出場枠を獲得した国と地域の数から、出場国数は168になり、史上最多になるとの見通しであった[5]。 しかし、南スーダンは国際パラリンピック委員会(IPC)に加盟するのが困難になったとして[10]、サモアや朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)なども新型コロナウイルスの影響や政府方針により、それぞれ大会への参加を断念した。これにより、過去最多だった2012年ロンドンパラリンピックの出場国数である164を下回り、162の国と地域並びに難民選手団となった[11][12]。このうち、ブータン、グレナダ、ガイアナ、モルディブ、パラグアイ、セントビンセント・グレナディーンが初参加となった[11]。参加人数は約4400人となった[13]。 前回2016年リオデジャネイロパラリンピックで参加を認められなかったロシアは、「RPC」名義として参加、国家としての出場ではないものの2大会ぶりの復帰となった。 なお、アフガニスタンは同国の政権崩壊による混乱のために出国が困難であるとして、当初は大会への参加を断念することを表明[14]。開会式では選手団を代行して、大会ボランティアが国旗を持って行進した[注釈 3]。その後、オーストラリア政府がカーブルに足止めされていた選手2人とその家族ら合計95人に緊急ビザを発給し、8月25日にオーストラリア空軍の飛行機でカーブルを脱出しドバイを経由後にパリに移動。選手が本大会への参加を希望したため、同月28日夜に東京に到着し、以降の競技に参加できることとなった[16]。 実施競技本大会では22競技539種目が開催される[1]。2015年1月31日にアラブ首長国連邦の首都アブダビで行われた国際パラリンピック委員会(IPC)の理事会で、新競技にバドミントンとテコンドーが採用された。逆に脳性まひ者7人制サッカー(CPサッカー)とセーリングは削除された[17][18]。
聖火→「2020年東京パラリンピックの聖火リレー」も参照
開会式・閉会式→詳細は「2020年東京パラリンピックの開会式」および「2020年東京パラリンピックの閉会式」を参照
開会式での開会宣言は今上天皇が実施した。1964年東京パラリンピックでは、大会組織委員会名誉総裁で当時皇太子であった明仁上皇が実施した。当大会の大会組織委員会は2020年東京オリンピックと同一であり、名誉総裁は今上天皇が務めた[19]。 大会スポンサー※ 公式サイトの表示順[20] 「一業種1社」が原則だが、IOCと協議の上、特例で複数社が共存したスポンサーもある[21][22][23][24][25]。 「ワールドワイドパラリンピックパートナー」
脚注注釈
出典
関連項目
外部リンク
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