1976年のABAプレーオフ
1976年のABAプレーオフは、アメリカン・バスケットボール・アソシエーション (ABA) の1975-1976シーズン後のポストシーズン・トーナメントである。本大会では、ABAファイナルでジュリアス・アービング擁するニューヨーク・ネッツがデンバー・ナゲッツをシリーズ4勝2敗で破り、ABA最後のシーズンにして2度目のリーグチャンピオンとなった。 概要今シーズン限りでABAは最終年であり、その後ABAとNBAの合併は、1976年6月17日に行われた。したがって、ABAの歴史における最終戦は、1976年5月13日のニューヨーク・ネッツがニューヨーク州ユニオンデールのナッソー・コロシアムでデンバー・ナゲッツを112-106で破った試合である。 レギュラーシーズンにはディビジョン制度がなかったため、プレーオフは5チームで行われ、1回戦は4位のケンタッキー・カーネルズと5位のインディアナ・ペイサーズのベスト・オブ・スリーシリーズとなり、2勝1敗でケンタッキーが勝利した。 できごとニューヨーク・ネッツのジュリアス・アービングは、ABAプレーオフ最優秀選手に選ばれた。彼は1974年にもこの栄誉に輝き、ABAの歴史上でプレーオフMVPを繰り返し獲得した唯一の選手である。 1976年4月28日、ケンタッキー・カーネルズはデンバー・ナゲッツとのシリーズ第7戦で敗れた。この敗戦はカーネルズにとって最後の試合となり、ABAとNBAの合併でNBAに加入しなかったABAチームにとっても最後の試合となった。 ナゲッツとネッツは、レギュラーシーズンでリーグ最高成績を収めた後、チャンピオンシップシリーズで対戦した。 ニューヨーク・ネッツとのオープニングラウンドに4勝3敗で敗れたサンアントニオ・スパーズは、ABAのプレーオフシリーズで一度も勝ち進めることなく、ABAの在籍期間を終了した。しかし、NBA参入後には1990年代後半から黄金期を迎え、スパーズは5度のNBAチャンピオンを果たし、ABAチームでは唯一の快挙を成し遂げている。一方で2021年時点でナゲッツはまだNBAファイナルに進出していない唯一のABAチームである(ペイサーズは2000年に1回、ニュージャージー・ネッツ (現ブルックリン・ネッツ) は2002年と2003年に2回ファイナルに進出し、3シリーズすべて敗退に終わっている)。 結果
試合スコア準々決勝(1) デンバー・ナゲッツ, (2) ニューヨーク・ネッツ, (3) サンアントニオ・スパーズはセミファイナルに進出。 (4) ケンタッキー・カーネルズ vs. (5) インディアナ・ペイサーズ: カーネルズがシリーズ2勝1敗で勝利[1]
セミファイナル(1) デンバー・ナゲッツ vs. (4) ケンタッキー・カーネルズ: ナゲッツがシリーズ4勝3敗で勝利[2]
(2) ニューヨーク・ネッツ vs. (3) サンアントニオ・スパーズ: ネッツがシリーズ4勝3敗で勝利[3]
ファイナル(1) デンバー・ナゲッツ vs. (2) ニューヨーク・ネッツ: ネッツがシリーズ4勝2敗で勝利[4]
脚注
外部リンク |