龔(きょう)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の192番目。
2020年の中華人民共和国の第7回全国人口調査(中国語版)(国勢調査)に基づく姓氏統計によると中国で89番目に多い姓であり、282.36万人がいる[1][2]。一方、台湾の2018年の統計では第90位で、25,383人がいる[3]。
由来
『通志』は春秋時代の晋の大夫の龔堅という人物をあげ[4]、『康熙字典』も同様であるが、この人物についてはよくわからない。前漢の勃海太守だった龔遂は、『蒙求』にも「龔遂勧農」として見える有名な人物である。前漢にはまた「両龔」と呼ばれた楚の龔勝・龔舎が知られる。
また、福建、広東、台湾一帯では洪、江、翁、方、龔、汪の6つの姓は共通の翁姓の先祖を持つと見なされる[5][6]。
著名な人物
架空の人物
脚注
中国の多い姓上位100位 |
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第1~25位 | |
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第26~50位 | |
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第51~75位 | |
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第76~100位 | |
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備考 |
- 2020年の第7回中華人民共和国全国人口調査(中国語版)(国勢調査)に基づく姓氏統計による。
- 簡体字の制約などによる特記事項。
#第33位の「肖」は二簡字改革により改姓した「蕭」を含む(簡体字表記の「萧」姓は別統計)。 #第41位の「葉」は簡体字で「叶」と表記。 #第53位の「鍾」は簡体字で「钟」と表記。 #第66位の「傅」は簡体字で「付」と表記(簡体字表記の「傅」姓は別統計)。 #第73位の「邱」は簡体字で「邱」と表記(簡体字表記の「丘」姓は別統計)。 #第77位の「閆」は簡体字で「闫」と表記する(簡体字表記の「阎」姓は別統計)。 #第96位の「戴」は簡体字で「戴」と表記する(簡体字表記の「代」姓は別統計)。
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台湾の多い姓上位100位 |
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第1~25位 | |
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第26~50位 | |
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第51~75位 | |
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第76~100位 | |
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備考 |
- 2023年6月30日公表の中華民国内政部の資料による統計。台湾の姓も参照。
- 中国大陸、東南アジアからの移民なども統計に含まれる。また、違う字体を使用する姓を2つの姓と見なされることもある。
#第3位は繁体字の「黃」であり、80位は簡体字の「黄」である。 #64位の「温」は簡体字と同形である。
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