雄武駅
雄武駅(おむえき)は、北海道紋別郡雄武町(おうむちょう)字雄武にあった日本国有鉄道興浜南線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲122203[2]。 歴史興浜南線が興浜線(興部駅 - 浜頓別駅)の先行開業区間として開業した経緯で、当駅は終端駅となった。枝幸郡枝幸町の興浜北線北見枝幸駅との間の未成区間は、路盤や施設などは一部が建設されていたものの、社会情勢の変化に伴い、この未成区間は開通することなく、興浜南線とともに雄武駅は廃止された。
駅名の由来→「雄武」の由来については「雄武町」を参照
所在地名より。駅名は「おむ」と読むが、所在する雄武町は「おうむ」と読み、駅名と地名では読み方に相違があった。 駅構造廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅で、終端駅であった[5]。ホームは線路の北東側(雄武方面に向かって右手側)に存在した。このほか貨物線、留置線、給水線など[3]、旅客用の1番線の外側に4番線までと、興部方から駅舎側に分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1本有していた[5][6]。1番線の先には1975年(昭和50年)3月時点で専用線[6]が続いており、3番線の先には蒸気機関車時代の転車台が残っていた[5]。 職員配置駅で、駅舎は線路の東側に位置しホーム中央部分に接していた[5]。 貨物列車は1980年(昭和55年)時点で隔日運転で、発送荷物はパルプ用丸太、到着貨物は石油、肥料、飼料が主であった[3]。 線路の延長上に興浜北線北見枝幸駅までの未成線の路盤が10km以上先まで続き、北見音標駅予定地付近まで完成していた[7]。駅の北側には雄武トンネル(延長325m)も完成していた[5][7]。 利用状況乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
駅周辺
駅跡駅舎は取り壊され、跡地には2000年(平成12年)時点で地域交流センターが新築され[8]、バスターミナル、「道の駅おうむ」となった。また、地域交流センター横に「歴闘五十年 興浜南線終着駅 おむ」という記念碑が設置されている[6]。 未成区間については、2010年(平成22年)時点で「雄武トンネル」が残存しており[9]、2018年時点では、雄武トンネルの雄武方は鉄柵、北見枝幸方はコンクリートで遮られている状態であった[10]。その先の元稲府川橋梁、音稲府川橋梁も残っていた[10][11]。 隣の駅簡易軌道雄武線かつて当駅から幌内川中流域の上幌内地区へ向け、簡易軌道雄武線が運行されていた[12]。計画は雄武駅 - 上幌内地区27km、開業区間は雄武駅 - 上雄武駅間12.0km。動力は内燃。栽培されていた甜菜及び森林資源の搬出が目的であった[13]。しかしモータリゼーションにより未完成区間の工事は1953年度(昭和28年度)限りで中止となり[13][14]、開業区間も撤去された。機関車は歌登町営軌道に転用された[15]。 歴史詳細不明とする資料もある[16]。
脚注
関連項目 |
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