関鉄観光バス
関鉄観光バス株式会社(かんてつかんこうバス、英: Kantetsu Kanko Bus Co., Ltd.)は、日本の茨城県と千葉県で貸切バスを営業する関鉄グループ・京成グループの会社である。関東鉄道100%出資の連結子会社であり、京成電鉄の連結孫会社にあたる。茨城県で乗合バス事業も営んでいたが、2024年4月までに全ての運行路線から撤退した。 概説関鉄グループであった日本水郷観光自動車(茨城県潮来市)、日本観光バス(土浦市、後の関鉄クリエイト)、竜ヶ崎観光バス(龍ケ崎市)と関東鉄道の貸切バス部門(土浦市)の各バス事業を統合・継承している。 日本観光バスにルーツを持つ土浦地区の一般路線をわずかに運営していたが、2023年12月に全路線が関東鉄道土浦営業所へ移管された。その他の担当路線としては、関鉄観光バス成立以降に移管された土浦 - 水戸間の高速バス(TMライナー)も一時運行していたが、関東鉄道との共管化を経て2024年4月に撤退した。 貸切バスの車体は京成グループの「Kanac」塗装となっていたが、2007年(平成19年)以降は京成グループ新デザインのバスが導入されている。営業センターでは、旅行代理店「関鉄観光」の営業所が併設されている。 また、土浦中心街では各社バス定期券の発売業務を一手に引き受ける。同中心街では2000年代までに関東鉄道、2010年代までにジェイアールバス関東が券売業務から撤退しており、グループ共同ないし共通乗車制度による総合的な定期券発売所を担っている。 『ラジオライフ』の漫画『NORI子ちゃん』の作者・横山公一が作成した美少女系キャラクター(1980 - 1990年代風)があって2012年の記念乗車券や記念スタンプなどで使われているなど関鉄グループの他の交通事業者に見られない特徴を持っている。 沿革※ 関東鉄道貸切部門は関東鉄道を参照。 日本観光バス
日本水郷観光自動車
関鉄観光バス
営業センター水戸営業センターは関東鉄道の営業所に併設されている。その他に土浦駅前営業カウンター(土浦市桜町一丁目8-14)があり、関鉄グループバス各社共同の乗車券類発売所として機能している。
閉鎖された営業センター
過去の路線バス土浦地区→「関鉄観光バス本社営業センター」を参照
潮来・佐原地区→「関鉄観光バス潮来営業センター」を参照
高速路線→「関鉄観光バス本社営業センター」を参照
交通系ICカードPASMOを導入[7][8][9]しており、一部を除く各線でPASMO並びに相互利用カード(Suica・Kitaca・TOICA・manaca・PiTaPa・ICOCA・nimoca・SUGOCA・はやかけん)が利用可能となっている。バス車内でチャージも取り扱う。
車両本社は「土浦」、下妻は「つくば」、水戸は「水戸」、佐原は「千葉」の登録ナンバー地名表示である。また、社番は関東鉄道から引き継がれた車は関東鉄道時代のまま。移管後に導入した路線車、特定車は7001-、貸切車は8001-の表記である。 貸切ハイデッカーの三菱ふそう・エアロエース、いすゞ・ガーラが主力。車体デザインは、以前は、京成グループの統一観光カラー、Kanacカラーであったが、近年は新しい京成グループカラーで導入されている。本社、水戸、佐原に日野・セレガが各1台配置されている。 乗合土浦のみ配置されている一般路線車は、かつては自社発注の同型車も配置されていたが、現在はそのすべてが、関東鉄道からの移籍車である。2015年末には土浦に京成バスからいすゞ・エルガミオが移籍配置された。 かつては、前身の日本観光バス時代に自社発注された、関東鉄道と同仕様の富士5Eボディのいすゞ・LVも配置され、一般路線に用いられていたが、現在はすべて廃車されている。 契約輸送また、スクールバスなどの契約輸送用は、関東鉄道からの移籍車である。 また、水戸には鹿島アントラーズの選手輸送バス(いすゞ・ガーラSHD)が1台配置されている。 脚注
関連項目
外部リンク |