閉路グラフ閉路グラフ(へいろグラフ、英: cycle graph)は、グラフ理論において1つの閉路から成るグラフをいう。言い換えれば、いくつかの辺が相互に連なって1つの輪・環を形成しているグラフである。n個の辺による閉路グラフを Cn と表記する。Cn においては、辺と頂点の数は等しく、各頂点の次数は2である。つまり、各頂点は2つの辺と接合している。 の場合は、孤立したループとなる。 用語について「閉路グラフ」にはいくつか類義語がある。単純閉路グラフ (simple cycle graph) や環状グラフ (cyclic graph) といった用語があるが、後者は単に非環状でないグラフ全般(閉路を含むグラフ)を指すこともあるため、あまり使われない。多角形、n角形という呼び方をする場合もある。頂点が偶数個の閉路を偶閉路 (even cycle)、頂点が奇数個の閉路を奇閉路 (odd cycle) と呼ぶ。 性質閉路グラフには、以下の性質がある。
さらに
有向閉路グラフ有向閉路グラフ (英: directed cycle graph) は辺に向きのある閉路グラフであり、全ての辺は同じ向きになっている。 有向グラフにおいて、それぞれの有向閉路から少なくとも1つの辺(枝)を含んでいる枝集合を帰還枝集合 (feedback arc set) と呼ぶ。同様に、それぞれの有向閉路から少なくとも1つの頂点を含んでいる頂点集合を帰還頂点集合 (feedback vertex set) と呼ぶ。 有向閉路グラフの各頂点は入次数が1で、出次数が1である。 有向閉路グラフは、巡回群におけるケイリーグラフである(外部リンクの Trevisan 参照)。 閉路のない有向グラフは有向非巡回グラフ (英: directed acyclic graph) という 関連項目外部リンク
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