錦橋駅(にしきばしえき)は、かつて北海道札幌市南区にあった定山渓鉄道線の駅(廃駅)である。同線の廃線により1969年(昭和44年)に廃駅となった。
駅名は豊平川上流にかかる錦橋に由来する。
開業当時の周辺には保養所や温泉旅館があったが、そうした施設はやがて定山渓中心部へと移転し、代わりに豊羽鉱山出入り関係や、労務者たちの住宅地となった。鉄道廃止後は国道230号もコースを変え、駅跡は廃墟となった。
歴史
当初は小樽内川流域から搬出した木材を輸送するために、岐線を設けたものだった。
年表
- 1928年(昭和3年)6月7日:開業。
- 1939年(昭和14年):豊羽鉱山の採鉱開始に伴い、当駅から水松沢まで鉱石輸送用の専用軌道が敷かれる。以前からの木材に加えて貨物取り扱いが多くなり、駅の重要性が増した。
- 1960年(昭和35年)11月:本山道路の全線が完成。これに併せて、豊羽鉱山からの鉱石輸送は全面的にトラック輸送へ切り替わった。
- 1969年(昭和44年)11月1日:定山渓鉄道線廃止に伴い廃駅となる。
隣の駅
- 定山渓鉄道
- 定山渓鉄道線
- 一の沢停留所 - 錦橋駅 - 白糸の滝停留所
- 日本鉱業豊羽鉱山専用鉄道
- 貨物専用線
- 錦橋駅 - 水松沢
脚注
参考文献
関連項目