鈴木芽吹
鈴木 芽吹(すずき めぶき、2001年6月3日 - )は、日本の陸上競技選手。静岡県熱海市出身。トヨタ自動車陸上長距離部所属。専門種目は長距離走。 来歴中学校に陸上部が無かったため、ソフトテニス部に所属していたが、ジュニアオリンピックの3000mで静岡県1位、全国都道府県対抗駅伝では4人抜きと活躍をみせた。 高校時代3年連続で全国高等学校駅伝に出場。1年次第68回は6区・区間賞(14分20秒)を獲得し、佐久長聖高校の2度目の全国優勝に貢献した。2年次第69回は5区・区間4位(8分44秒)。 3年次第71回はキャプテンとして1区を首位と11秒差の区間7位(28分59秒)で走り、チームを全国3位へと導いた。 大学時代大学1年次9月の全日本インカレでは、5000mで13分43秒07を記録した。出雲駅伝が中止となり[1]、三大駅伝デビューとなった全日本大学駅伝では3区に出場。区間5位の走りで順位を1つ上げた(なお、駒大は6年ぶり13回目の優勝を果たした)[2]。 11月23日の関東学連記録会では、当時の10000mU20日本歴代5位の28分23秒87を記録。 第97回箱根駅伝では山登りの5区を走り、区間4位。往路は3位に終わるも[3]、10区で3分19秒差を逆転して首位に立ち13年ぶり7回目となる総合優勝を果たした(往路3位、復路2位)[4]。 大学2年次4月に、日本選手権の参加標準記録を突破し日本選手権に出場。総合3位に入り[5]、日本人学生歴代3位となる27分41秒68の記録を叩き出した[6][7]。 しかし、9月に大腿骨を疲労骨折し出雲駅伝と全日本大学駅伝は欠場。 第98回箱根駅伝では、当日変更で8区を担当。2位で襷を受けると序盤から順大・津田将希と並走。だが12km過ぎあたりからペースを落とし津田に差を広げられると、戸塚中継所付近では中央大、東京国際大、創価大にも抜かれ6位に転落。最後は足を引きずるような状態になったが、襷を繋ぎ切った(区間18位)[8]。その後9区・山野力が6位から4位に、10区・青柿響が4位から3位にそれぞれ順位を上げるも、総合2連覇を逃した(往路3位、復路9位)[9][10]。 大学3年次箱根駅伝後は怪我の再発によりレースに出られない状態が続いたが、2022年10月10日に行われた出雲駅伝に最終6区で出場し復帰を果たす。5区・安原太陽からトップで襷を受けると危なげなく逃げ切り、9年ぶり4回目の優勝に貢献。鈴木自身も三大駅伝初となる区間賞を獲得した。また、青学大の大会記録を33秒上回り大会新記録を樹立した(2時間08分32秒)[11][12]。 2023年1月2日の第99回箱根駅伝では4区に出場。7km手前で1位の中央大・吉居駿恭に追いつくが、その後2人は牽制し合いペースダウン。すると3位の青学大・太田蒼生に追い上げを許し、14.3kmで並ばれ三つ巴となる。酒匂橋で吉居が脱落し太田との一騎打ちになると、小田原中継所目前まで抜きつ抜かれつのデットヒートに。最後は鈴木がわずかながらも前に出て、1秒差で先頭を死守した[13][14]。駒大は19年ぶり4回目の往路優勝を果たすと[15][16]、翌日の復路でも5人全員が堅実な走りで2位・中央大との差を広げ、2年ぶり8回目の総合優勝(完全優勝)、及び史上5校目となる大学駅伝三冠を達成した[17][18][19]。 大学4年次2023年7月15日に行われたホクレンディスタンスでは5000mに出場し、13分24秒55のタイムで2年ぶりに自己ベストを更新した[20]。 10月9日の第35回出雲駅伝では前回同様6区を担当し、5区・安原から1位で襷を受ける。鈴木は2年連続となる区間賞の快走を見せ、大会新記録(2時間07分51秒)での連覇に貢献した[21][22]。 11月5日の第55回全日本大学駅伝では7区を担当。國學院大・平林清澄と中央大・湯浅仁には及ばず区間3位だったが、2位の青学大・太田との差を28秒広げた[23]。その後、駒大は8区の山川が区間賞を獲得する快走を見せ4連覇を達成した[24][25]。 第100回箱根駅伝では初めて花の2区に出場。序盤は良いペースを刻み区間2位で走るも、青学大・黒田朝日が区間賞の走りを見せたことで差を縮められる。その後、3区で青学大にトップを譲るとそこから差を大きく広げられ、総合2位(往路2位・復路2位)に終わり連覇及び2年連続の三冠を逃した[26]。 1月に行われた都道府県対抗駅伝に初出場を果たす。最終7区を務めトップで襷を貰うと独走で優勝テープを切った[27]。また、この区間の区間記録を20年ぶりに更新した[28]。 実業団時代社会人1年目5月に行われた第108回日本陸上競技選手権大会に出場し、27分26秒67で4位だった[29]。また、11月に行われた八王子ロングディスタンスでは27分20秒33で4位に入った。 人物大学三大駅伝は個人で6度の優勝を経験しており、1989年に出雲駅伝が始まって以降最多タイである。 戦績・記録大学三大駅伝戦績
自己ベスト関連項目脚注
参考文献外部リンク |