鄭思維
鄭 思維(てい しい、ジェン・スーウェイ、Zheng Siwei、1997年2月26日 - )は、中国の男子バドミントン選手[1]。BWF世界ランキング1位の在位期間は現在、合計で300週(5年9ヶ月)を超えている[1]。3度の世界王者。2024年パリオリンピックの混合ダブルス金メダリスト。バドミントンの主要大会を全て制覇している。事実上、混合ダブルスにおいて歴代最高実績の男子選手である。 2024年をもって、27歳でバドミントン代表を引退。 パリオリンピックでは、予選グループリーグから決勝まで、全ての試合で1セットも落とさずに優勝した。 経歴2013-20152013年に中国代表選手に選出され、世界ジュニア選手権で金メダル4個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得。アジアジュニア選手権では、金メダル6個、銀メダル1個を獲得。またジュニア時代にもかかわらず、2015年にニュージーランド・オープン (バドミントン)の2種目とブラジル・オープン (バドミントン)の2種目で優勝し、ジュニア時代に優秀な成績を残した。 2016-20172016年に、陳清晨との混合ダブルスのペアで世界ランキング1位を達成。BWFスーパーシリーズの大会で、決勝に13度進出した。2017年の世界選手権では銀メダルを獲得。 2018-2021その後は黄雅瓊とペアを組んで2018年、2019年と、世界選手権2連覇を達成した。 BWFワールドツアースーパー1000の大会は、2018年、2019年の中国オープン(3連覇)、2019年の全英オープン、同年のインドネシア・オープンで優勝した。 2020年東京オリンピックでは、オリンピック初出場にして決勝まで駒を進め同胞の王懿律、黄東萍と対決し、17-21、21-17、19-21のファイナルまで及ぶ激闘に惜敗し、銀メダルを獲得した。 20223月のドイツ・オープンに、張殊賢とペアを組んで出場するが初戦敗退。1週間後の全英オープンからは黄雅瓊とペア再結成する。 4月のアジア選手権では、決勝で王懿律 / 黄東萍をストレートで破り、全ての試合で1セットも落とさずに優勝した。 5月から7月にかけて、タイ・オープン、インドネシア・マスターズ、インドネシア・オープン、マレーシア・オープン、マレーシア・マスターズの5大会で5連覇を達成した。 8月の世界選手権では、ホームとして戦う渡辺勇大 / 東野有紗を2大会連続で破り、通算3度目の世界選手権金メダルを獲得した。しかし、1週間後のジャパン・オープンでは同日本ペアに復讐され3位となる。 10月のデンマーク・オープン、フランス・オープンで2連覇を達成。その後、年末のBWFワールドツアーファイナルズにも出場、優勝し、年間チャンピオンにも輝いた。 2023年明け最初の大会のマレーシア・オープンでは、トップシードと3年連続(陳清晨とのペアも含めると5年連続)のディフェンディングチャンピオンとして出場し、全試合で1セットも落とさず優勝し、タイトルを守り切った。しかし1週間後のインド・オープンでは、渡辺勇大 / 東野有紗に準決勝で敗れて3位となる。 3月の全英オープンでは、韓国の徐承宰 / 蔡侑玎を破り、ペアとしては2度目の優勝を達成した。 4月のアジア選手権では、ディフェンディングチャンピオンとして出場したが、同胞の若手ペアの蒋振邦 / 魏雅欣に決勝で敗れ、準優勝に終わった。 5月のスディルマン杯では、ペアが出場した4試合すべてで勝利し、中国チームの優勝に大きく貢献した。 6月、シンガポール・オープンでは、準々決勝で韓国の金元昊 / 鄭娜銀にストレートで敗れ敗退した。しかしその翌週のインドネシア・オープンでは、決勝で渡辺勇大 / 東野有紗をストレートで破り優勝、3連覇となった[2]。 12月12日に、BWF世界ランキングで黄雅瓊との1位の在位期間が237週(4年半)となった。これにより張楠 / 趙芸蕾の236週を抜いて、混合ダブルス歴代最長記録となった。
2024年パリオリンピック金メダル2024年パリオリンピックでは、予選グループリーグから決勝まで、全ての試合で1セットも落とさずに優勝。決勝でも21-8, 21-11で勝利と、他のペアと比べて圧倒的な強さで金メダルを欲しいままにした。 五輪金メダル獲得後は国際大会に全くエントリーせず、11月29日に、同年のBWFワールドツアーファイナルズを最後に、バドミントン中国代表を引退することを表明した。 概要
脚注
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