越前花堂駅
越前花堂駅(えちぜんはなんどうえき)は、福井県福井市花堂中一丁目にある、ハピラインふくい・西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅である。 両社の共同使用駅であり、ハピラインふくいが駅を管轄する。 2024年3月16日の北陸新幹線開業による経営移管までは、JR西日本北陸本線が乗り入れており、同社金沢支社福井地域鉄道部の管轄駅であった。 概要当駅は越美北線開業時に旅客駅として開設した[3][4]。1968年(昭和43年)10月1日のダイヤ改正(いわゆるヨンサントオ)の際に、北陸本線ホームが増設されている[5]。そのような経緯から、JR単独駅時代は当駅の所属路線は北陸本線ではなく開業当初の所属路線である越美北線となっていた[1][6]。しかし、国鉄分割民営化時にかつての分岐駅であった南福井駅(貨物駅)から当駅までの区間が「越美北線と北陸本線の重複区間」という扱いから「北陸本線単独区間」に変更されており、営業上では当駅で本来の所属線たる越美北線が枝線として北陸本線に接続する形となった。 2024年(令和6年)3月16日の北陸新幹線の金沢駅 - 敦賀駅間の開業後、北陸本線がJR西日本から経営分離され[7][8][9]、同線の駅はハピラインふくいに移管された[10][11][12]。 乗り入れ路線当駅にはハピラインふくいのハピラインふくい線とJR西日本の越美北線(九頭竜線)の2社2路線が乗り入れている[6]。越美北線は線路名称上では当駅が起点であるが[6][13][14]、越美北線の列車はすべてハピラインふくい線に直通し福井駅まで運転される[14][15]。 歴史年表
備考越美北線の起点駅であるが、上記のようにハピラインふくい線(旧北陸本線)のホームは越美北線の部分開業後に開設されたため、国鉄分割民営化までは隣接する貨物駅の南福井駅が同線の起点となっていた[1]。現在も実際の線路分岐部分は南福井駅構内に含まれているため、運転取り扱い上では同駅をハピラインふくいとJR西日本の資産上の境界と扱っている。 2024年3月16日より青春18きっぷ利用者は当駅から敦賀駅間は小浜線西敦賀駅以遠および北陸本線新疋田駅以遠と越美北線の駅(当駅は除く)を移動する際、通過利用する場合に限り利用可能となった(敦賀駅および当駅に限り途中下車可能)。ただし当駅隣の福井駅を含めたその他ハピラインふくい線の駅で下車の場合は全乗車区間に対する運賃が必要となる[24]。 駅構造ハピラインふくい線は相対式ホーム2面2線[5][25]、九頭竜線は単式ホーム1面1線[25]、合計3面3線[3]のホームを有する地上駅である。 駅構内には化粧室・屋内待合室・簡易型自動券売機・ICカード専用の簡易改札機[18][22]などが設置されている。ハピラインふくいへの移管後は、同社の自動券売機でJR西日本(越美北線)への片道乗車券を販売している。 ハピラインふくい線のホームに対して九頭竜線のホームが扇形に開いている[25]。駅舎はハピラインふくい線下りホーム側にあり[3]、ハピライン上りホームへは跨線橋を渡って移動[3]、さらに九頭竜線ホームへはそのハピライン上りホームから連絡通路を通ることになる[3]が、ハピラインふくい線上りホームの東側に隣接して北陸新幹線の高架橋が並行しいるため、新幹線敷地より東側にある九頭竜線ホームへの連絡通路は北陸新幹線と立体交差している。この鉄道建設・運輸施設整備支援機構が所有する新幹線敷地を挟んで、九頭竜線の駅部はJR西日本の財産のままとなっており、九頭竜線ホーム上の駅名標は駅の2024年移管後も2020年頃に越美北線開業時の国鉄様式から掛け替えられたJR西日本様式のものが存続している。 当駅は無人駅であるが、平日朝の時間帯に限り、移管前はJR西日本の駅係員が派遣され、改札業務を行っていた[3](移管後の対応は不明)。 九頭竜線は、一部の時間帯で全てのドアが開く。 のりば
利用状況
駅周辺駅北方に南福井駅(貨物駅)があることから、周辺は貨物自動車運送業や倉庫業の事業所が多い。また、ハピラインふくい線を挟んで東側にハピラインふくい車両管理センター、JR西日本金沢支社金沢車両区敦賀支所福井派出所がある[25][27]。ちなみに、福井鉄道福武線の花堂駅は西方約300 mの所にある。
当駅には福井交通の乗合タクシー「清水山線」の「越前花堂駅」バス停留所が設置されている。 隣の駅
脚注
参考文献
関連項目外部リンク
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