貴方だけを愛して
「貴方だけを愛して」(原題: I Never Loved a Man (The Way I Love You))は、アメリカ合衆国の歌手アレサ・フランクリンが1967年に発表した楽曲。ソングライターのロニー・シャノンが、当時フランクリンの夫だったテッド・ホワイトに依頼されて書き下ろした曲である[2]。2月にアトランティック・レコード移籍第1弾シングルとしてリリースされ、同年3月に発表されたアルバム『貴方だけを愛して』に収録された。 背景1966年にボーカル、ピアノ、ベース、ドラムスだけのデモ・ヴァージョンが録音されており、この音源はコンピレーション・アルバム『レア&アンリリースド・レコーディングス』(2007年)に収録されている[3]。そして1967年1月24日、フランクリンはアトランティック移籍後初のレコーディングを行い、最初にこの曲を録音した[4]。 プロデューサーのジェリー・ウェクスラーは、アメリカ南部でレコーディングを行うことを提案して、メンフィスにあるスタックス・レコードのスタジオを使おうとしたが、スタックスの社長ジム・スチュワートに断られた[4]。そして、ウェクスラーが1966年にウィルソン・ピケットのレコーディングで使用したアラバマ州マッスル・ショールズのフェイム・スタジオを使うことにした[4]。ただし、この日のレコーディング・セッションで、スタジオのオーナーであるリック・ホールがテッド・ホワイトと対立したため、ウェクスラーとフランクリンはフェイムでの録音を打ち切った[5]。 レコーディングでドラムスを担当したロジャー・ホーキンスは、この曲を録音した時のことを「人類からこれほどのフィーリングが生まれるのを体験したことはなかった」と振り返っている[4]。 反響・評価本作はセールス的に成功を収め、Billboard Hot 100で9位、ビルボードのR&Bシングル・チャートでは1位を獲得した[1]。 ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500では189位にランク・イン[6]。2011年には『タイム』誌によって「オールタイム100ソング」の1つに選ばれた[7]。 他メディアでの使用例この曲は、アメリカ映画『ラブ・ポーションNo.9』(1992年公開)[8]、アメリカ映画『バウンド』(1996年公開)[9]、アメリカ映画『This Christmas』(2007年公開)[10]のサウンドトラックで使用された。 カヴァー
脚注
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