見附島 (石川県)
見附島(見付島、みつけじま)は、石川県珠洲市にある無人島。島の形を軍艦に見立て軍艦島(ぐんかんじま)[1][3][4][5][6][7]、あるいは見月島(みつきじま)[2]の別名があり、能登地方のシンボルとなっている[4]。能登半島国定公園内に位置しており、石川県の天然記念物に指定されている[6]。 地理珠洲市の南部、鵜飼海岸(着崎海岸)の南東200 - 300mに位置する[1][3]。全長158.5m、最大幅45.3m[8]、周囲400m[1][8]、頂部は面積が1,977.8m2、標高は28.8mである[1][4][5][7][8][9]。頂部はモチノキやタブノキの群落があり、地形の詳細は分かっていなかったが、2023年にドローンによる見附島のレーザー撮影と分析が行われ、頂部が平らな地形であることをはじめ、詳細な形状が明らかとなった[8]。 島内には見附神社があり、クロマツやシイ、タモ、エゾイタドリといった植物が分布しているほか、鳥類のカラスやウが生息している[3]。干潮時には踏み石が現れ、島のそばまで行くことができる[1]。島の周辺は公園として整備され、遊歩道やレストハウス、海水浴場、キャンプ場、国民宿舎のとじ荘(珠洲温泉)がある。 近傍に「小島」を従えていたが消滅しており、見附島も相次ぐ地震で斜面の崩落が進んでいる(後述)[10]。 地質と地形能登半島北東域に広く分布している新第三紀中新世後期の泥岩や珪藻泥岩(飯塚珪藻泥岩層)の堆積構造で形成されている[11]。 地震や台風による地形の変化
小島かつて島から20m、海岸から約200m離れた場所に珪藻土の岩「小島」が存在していた。見附島と並ぶ「二島」として長年親しまれ、セットで信仰の対象になっていた。かつては高さ、幅ともに約10mあったとされているが、年月が経つにつれて浸食により高さ2m、幅2mの三角形の小さな岩にまで縮小し、令和元年東日本台風(台風19号)による強風と高波の影響で完全に消失した[12]。 島名の由来見附島という島名は、空海(弘法大師)が佐渡島から当地方に渡った際、最初に見付けた島であることに由来する[1][3]。当地に降臨した加志波良比古神が最初に見つけた島とも伝わる。 文化銭湯絵師の中島盛夫が島の景観を気に入り、各地の銭湯に描いている[16]。 交通アクセス
脚注
参考文献
関連項目外部リンク
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