聖学院中学校・高等学校(せいがくいんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、東京都北区中里にある、中高一貫教育を提供する私立男子中学校・高等学校。
高等学校においては生徒を募集しない完全中高一貫校[1]。
概要
都内唯一のプロテスタント(ディサイプルス派)ミッション・スクールの男子校で、毎朝の礼拝や、聖書を用いた人道教育など、キリスト教に基づいた教育を行っている。高校は全日制課程で普通科設置。
運営母体は学校法人聖学院で、東京・駒込の幼稚園、小学校、中学校、高校と埼玉・上尾の幼稚園、大学・大学院、アメリカアトランタの国際学校を運営している(2018年に閉校)。
教育理念は“Only one for others”、「神を仰ぎ、人に仕う」である。
沿革
(沿革節の主要な出典は公式サイト[2])
- 1903年(明治36年) - 聖学院神学校を設立。当初は本郷森川町教会内に開いていたが、現在の聖学院の土地購入時に移転。初代校長はハーヴェイ・H・ガイ(Harvey Hugo Guy)。
- 1904年 - 聖学院英語夜学校を設立。初代校長は石川角次郎。
- 1906年 - 前身の旧制聖学院中学校を設立。設立元は米国基督教会の外国伝道協会であった。初代校長は石川角次郎。
- 1923年(大正12年) - 聖学院神学校が青山学院神学部に教室を移す(校名は継続)。
- 1936年(昭和11年) - 校歌制定。作詞は由木康、作曲は大沢寿人。
- 1937年 - 旧校舎(白亜の殿堂)が落成。
- 1938年 - 1名の卒業生を最後に聖学院神学校の名称が消滅。
- 1945年 - 4月13日の午後11時から翌午前2時半にかけて駒込中里一帯をB29が爆撃。本校の赤門が焼失。
- 1947年 - 学制改革に伴い新制聖学院中学校に改組。
- 1948年 - 聖学院高等学校開校、これに伴い校名を聖学院中学・高等学校に改称。
- 1954年 - 失火により東校舎・講堂が焼失。
- 1955年 - 新講堂が竣工。
- 1981年 - 新館(中学棟)竣工。
- 1997年(平成9年) - 創立90周年記念事業の校舎・講堂棟改築のため、旧校舎が取り壊される。
- 2000年 - 新校舎落成。
- 2006年 - 完全に中高一貫制になる(帰国子女編入入試有り)。
- 2010年 - 首都圏私立中学海外合同入試の採用。
- 2011年 - 学習者の得点能力という点で幅が広い学校であるがゆえ、適切な指導を行うために、Advanced ClassとRegular Classを開設。また東京大学の学生による学習サポート(東大生フェロー)を導入。※現在は東京大学の学生はおらず、名称も「Global Innovation Lab」(旧名称:思考力ラボ)となっている。
- 2012年 - 本格的に特待生入試を導入(特待生には奨学金制度有り)。
- 2015年 - 糸魚川農村体験学習が三十周年を迎え、糸魚川フォッサマグナミュージアム敷地内に記念碑を設置。
- 2021年 - 高校にGlobal Innovation Class (GIC) を開設。
著名な出身者
学校行事
- 記念祭(創立記念祭) - 毎年11月2日・3日に開催。初日は男子・女子聖学院生のみであるが、2日目は一般人の入場も可能。
- 体育祭 - 毎年6月上旬に開催。
- 宿泊行事
- 中学1年 - なし
- 中学2年 - 夏期学校(蝶ヶ岳登山)
- 中学3年 - 農村体験学習(新潟県糸魚川市)、夏期勉強合宿
- 高校I年 - ソーシャルデザインキャンプ(神奈川県湯河原町)
- 高校II年 - 沖縄平和学習(沖縄県)
- アドベント点灯祭(クリスマスツリー点火祭) - 12月下旬
入試制度
中学入試
- 英語選抜 第1・2回の一般入試
- 第1 - 4回の特待選抜入試
- 首都圏私立中学海外合同入試
アクセス
脚注
関連項目
外部リンク