終電車 (映画)
『終電車』(しゅうでんしゃ、Le Dernier Metro)は、1980年のフランスの歴史ドラマ映画。監督はフランソワ・トリュフォー、出演はカトリーヌ・ドヌーヴとジェラール・ドパルデューなど。トリュフォー監督の最大のヒット作である[1]。 第6回セザール賞では主要十部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、主演男優賞、撮影賞、音響賞、編集賞、美術賞、音楽賞)を受賞し[2]、第53回アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされた[3]。 ストーリー第二次世界大戦中、ナチス占領下のパリで女優マリオンはモンマルトル劇場を切り盛りしている。南米に逃亡したユダヤ人で、支配人兼演出家だった夫ルカの代役だが、その実、夫ルカは劇場の地下室に潜み、国外脱出の機会を伺っていた。それは夫婦以外は知らない秘密で、夜間の妻の訪問だけがルカにとって人と話す機会だが、夫婦の関係は微妙に冷えている。 現在の劇場の演出家ジャン=ルーはドイツ軍にも顔がきき、御用評論家とも親しい。新たに加入したマリオンの相手役ベルナールはレジスタンスと通じており、ドイツ軍人のいる店には入ろうともしなかった。劇場の新作劇『消えた女』は好評を持って迎えられるが、ドイツ軍におもねる評論家ダクシアだけは芝居をユダヤ的と非難する。それを怒ったベルナールは偶然に出会ったダクシアを殴りつける。劇場存続の為にトラブルを避けたいマリオンは、愛を感じ始めていたベルナールを遠ざけざるを得なかった。 いよいよレジスタンスヘの参加を決意したベルナールが劇場を去るとマリオンに告げた日に、ゲシュタポによる抜き打ちの捜査が入る。マリオンはベルナールを地下室に案内し、居住の証拠を隠して夫を救う。初対面のベルナールに、妻は君に夢中だと告げるルカ。その夜、ベルナールとマリオンは結ばれる。劇場は連合軍によるパリ開放の日まで執念の上演を続け、ルカは800日ぶりに陽の光を浴びて、マリオンとベルナールを主演とする舞台劇を上演する。 キャスト
製作
作品の評価映画批評家によるレビューアロシネによれば、フランスの3つのメディアによる評価の平均点は5点満点中3.3点である[4]。 Rotten Tomatoesによれば、24件の評論のうち高評価は88%にあたる21件で、平均点は10点満点中7.4点となっている[5]。 受賞歴
関連項目
出典
外部リンク |
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