空気砲 (ドラえもん)空気砲(くうきほう)は、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場するひみつ道具。初登場は「未来世界の怪人」(てんとう虫コミックス『ドラえもん』第4巻に収録)。 概要大砲の砲口部を模した筒状の物体で、色は灰色。手にはめて「ドカン」と言うと空気の衝撃波が発射される。「空気大砲」とも呼ばれ、ドラえもん映画作品で武器として使用されることでもお馴染み。 威力はそこそこという設定であるが、映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』においては鉄人兵団が人間を奴隷化するために地球に攻め入った(実はドラえもんたちの策略で鏡面世界に攻め入った)時にはドラえもんたちの主要武器の一つとして活躍。数百キログラムはあろうかというロボット兵器を数メートル吹き飛ばし、たった一発で再起不能にしてしまうという対戦車砲並みの凄まじい威力で鉄人兵団に大きな損害を与え、敵であるロボット隊長ですらドラえもんたちの激しい抵抗を賞賛したほどだった。また映画版『ドラえもん のび太とアニマル惑星』では複数の空気砲による集中砲撃で敵の円盤を撃墜している。さらに『ドラえもん のび太の新魔界大冒険』では、魔界歴程が保管されていた洞窟から脱出するため、空気砲で岩山を砕きながらトンネルを掘った。旧作『ドラえもん のび太の魔界大冒険』では大長編のみに登場した。 もちろん空気の無い宇宙空間では使用できないことに対し、『ザ☆ドラえもんズ 怪盗ドラパン謎の挑戦状!』では、普通に使っていた。また、前述の魔界大冒険における魔法世界には、宇宙でも空気があるため問題無く使用できた。また、『ザ・ドラえもんズ スペシャル』の「人類滅亡を阻止せよ!」(スペシャル12巻)ではキッドが宇宙船の噴射口から出る炎の中で空気砲を放っている。)。『ドラえもん のび太の宝島』では女海賊ビビの剣さばきで空気を切り裂かれ、無効化されてしまった。また、「ドカン」と言わずに衝撃波を放つ場面も多い。関連する道具として、「水圧砲」、「空気ピストル」などがある。映画シリーズではジャイアンがしばしば使用する。 道具百科の一冊「ドラえもん全百科」では、「空気ピストル」の頁にて杵代わりに空気砲の衝撃波で餅をつく描写がある。 ドラえもんの親友ザ・ドラえもんズの1人、ドラ・ザ・キッドが空気砲の早撃ちを得意としている。『ザ・ドラえもんズ スペシャル』では空気の衝撃波が柱や小さい穴に当たると、衝撃波が裂けたり、小さい弾となって発射されるが、威力は落ちないという設定になっている。「時をかける誘拐犯」(スペシャル9巻)では空気の衝撃波を木に当てる事で衝撃波を2つに分かれさせ、双方にいる敵に当てている。「2500年前の花」(スペシャル11巻)では空気砲の筒に蓮根を差し込み、散弾銃のように複数の空気の衝撃波を発射している。 アメリカ版では「Air Cannon」という名前になっている[1]。 関連道具
ハイパー空気砲 空気砲のパワーアップ版で、『ドラえもん3 のび太の町SOS!』というゲームに登場。 手にはめて「ドカン」と言うとエネルギー弾のようなものが発射される。ラスボスや裏ボスのバリアを貫通する効果を持つ。
商品化2002年11月にエポック社から体感ゲームシリーズのひとつとして「ドラえもん こえでドカン!わくわくくうきほう!!」が発売された。ガンシューティングゲームだが、コントローラがこの道具を模した形になっており、音声認識技術によって原作通り声での発射操作も可能となっている[7]。 2006年8月12日にエポック社からこの道具を再現したおもちゃ「ドラえもん ひみつ道具 くうき砲」が発売された。同商品は2017年7月15日にも再販されている。 2007年3月上旬には、映画『ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』の劇場公開にあわせて、シルバーメタリックバージョンの「ドラえもん ひみつ道具 限定版くうき砲」が発売された。これは、作中に登場する「銀の矢」に影響されたボディカラーであり、映画限定アイテムとして発売された。付属の的には作中の悪魔やひみつ道具などが用意されているほか、飾り用のディスプレイスタンドが付属している。 2007年10月20日に、空気が発射できる内部機構を見ることができる、透明ボディの「ドラえもん ひみつ道具 くうき砲 スペシャルゲーム7」が発売された(一部では先行販売も行われた)。くうき砲を飾れるスタンドのほか、『ドラえもん』に登場する「空き地」をイメージした各種の的が付属している。 また「ドラえもん ひみつ道具 くうき砲Jr.」という、片手サイズのミニチュア版も発売されている。 2007年10月20日に、エポック社より「ドラえもん ひみつ道具 くうきピストル」が発売された(一部では先行販売も行われた)。これは空気が発射するものではなく、くうきピストル型の音認識4チャンネル学習リモコンとなっている。リモコンの赤外線を学習し、AV機器をくうきピストルを使って操作するというもの。「声」や「音」に反応して、操作できるようになった。 タイトーからはアミューズメント専用景品「ドラえもん 空気砲」がリリースされている。2019年1月下旬に初登場[8]して以降、たびたび再登場している[9][10]。 出典
関連項目 |
Portal di Ensiklopedia Dunia