秋山完
SF作家。性別は男性。著作のプロフィールには「滋賀県大津市・琵琶湖畔に住む、山羊座のB型」「趣味は船の観察(シップウォッチング)。古き良きアメリカが大好き」とある。 (あきやま かん)は日本のSF系の老舗同人グループ『星群の会』の出身者[1]。日本SF作家クラブ会員。 なお、サラリーマンと掛け持ちの兼業作家(本人は「内職作家」と称している[2])であった。 作風
デビュー以来一貫して「なつかしき未来」(ノスタルジック・フューチャー)をテーマにひとつの世界の様々な時代、場所を舞台とした物語を発表している。作品は非常にメルヘンチックでリリカルな側面と深い人間描写に支えられている。 作風は基本的にスペースオペラを基調としているが、主人公となるのは従来のスペースオペラではほとんど着目されていなかった立場・役割・職業の人々である。また、テーマとして「戦争の後始末」や「虐げられたる者の抵抗」あるいは「戦争という現象そのものに対する戦い」を描くなどの試みがなされており、この点は特に秋山完の作風として注目に値する箇所であろう(このことは『シリ-・ウォーズへの道 私製ガイドブック』でも強調して述べられている)。 例えば、『リバティ・ランドの鐘』は軍事集団の作戦行動に巻き込まれた宇宙遊園地の接客用アンドロイド達が人間を守るために軍事集団と戦う物語であるし、『ペリペティアの福音』の主人公の職業は星間戦争で戦死した人々を弔う葬祭業者である。 また植物に関する知識も深く、作品中で植物が物語の根幹に関わる設定を用いることもある。(『ラストリーフの伝説』、『ファイアストーム』等) なお、作中世界における「銀河標準語」は日本語である[4] 。 作品リスト『プリンセスの義勇海賊』以外の作品は朝日ソノラマのソノラマ文庫より発行されている。 以下のリストの数字は作品の発行順であるが、物語世界内での時間軸通りの並びではない。(例えば『プリンセスの義勇海賊』は時系列的には『ペリペティアの福音』の前に起きた事件を描いている)
補足事項
関連資料
秋山完自身の筆による同人誌。作品の世界観や設定等が詳細に解説されている。200部限定発行の希少本であり、現在はまず入手不可能である。ただし、内容の大部分は外部リンク先の『秋山完ホームページ』の「Column」にて再録されており、そちらで読むことができる。
ファンによる作品中の用語等の元ネタ解説の同人誌。 脚注
関連項目
外部リンク |
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