私の優しくない先輩
『私の優しくない先輩』(わたしのやさしくないせんぱい)は、日日日作のラブコメディ小説である。第1回恋愛小説コンテストラブストーリー大賞受賞作[1]。碧天舎より2005年2月に刊行されていたが、碧天舎の倒産により絶版となる。その後、2010年に講談社から新装版が刊行された。 2010年に『THEデザート』(講談社)にて時遠季沙によるコミカライズが連載された。また、同年7月には映画が公開された。 あらすじ九州にある火蜥蜴島に引っ越してきた西表耶麻子は、乱暴で強面な先輩・不破風和や病気による呼吸混乱による鬱で自殺を考える苦しい日々を過ごしていた。しかし、耶麻子を支える唯一の心の支えは大大大好きな南愛治への想いだった。ある日の体育の授業で、不破先輩によって前回りや後回りを成功させた耶麻子は、その拍子でラブレター12号を落としてしまい、大大大嫌いな不破先輩に見られてしまう。不破先輩はお節介にも愛治と耶麻子の距離を近づけるために筧喜久子らと出店大作戦を決行させる。 主な登場人物
既刊一覧小説
漫画
映画
2010年7月17日公開の日本の映画作品。主演は川島海荷と金田哲(はんにゃ)。沖縄国際映画祭出品作品。 『かんなぎ』などのテレビアニメ作品を手がけてきた山本寛が初めて実写映画に参加する作品でもある。友情出演した声優、戸松遥、下野紘、花澤香菜の出演シーンを当てるキャンペーンも行われた。講談社より時遠李沙作画によるコミック版も発売された。なおコミック版は原作版とも映画版とも展開・結末は異なる。 監督曰く、「この作品でセカイ系に決着をつけた」とのこと。 全国17スクリーンで公開(以降順次公開)。ぴあ初日満足度ランキングでは、第3位を記録した。2010年12月に行われた映画祭第2回TAMA CINEMA FORUMに出品され、監督の山本寛が第2回TAMA映画賞 最優秀新進監督賞を、不破風和役の金田哲が第2回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞をそれぞれ受賞した。 あらすじ(映画)東京から九州の火蜥蜴島(ひとかげじま)に引っ越して来た西表耶麻子は南愛治先輩に会うことが唯一の生き甲斐。生まれつき心臓が悪い彼女は、体育の授業で1人ぽつんと見学しているときも、人ごみの中を1人で歩くときも宇宙でふわふわしているように妄想して過ごす。全校生クラブ加入の高校の2人きりの体操部で耶麻子にはキモい不破先輩という天敵がいた。身体の弱さを完全無視したスパルタ指導におびえていた。耶麻子はでんぐり返しを失敗してラブレターを不破に拾われ、南を好きなことがばれる。不破は夏祭りに向けて勝手に「南くんへの告白大作戦」=「タコ焼き大作戦」と名づけ、追い立てる。クラスで耶麻子が唯一優越感を持って接することのできる喜久子も巻き込む。順調に楽しく練習は進み、毎日南に会えるようになった耶麻子は全てがバラ色に見えてきた。ある日、喜久子が「南先輩から告白された」「どうすればいいかなぁ」と衝撃の事実を知らされ、「友だちでいなさい」と忠告する。パパが優しくしてくれるようになり、もうすぐ死ぬと確信する。不破先輩は病気を理由にまっすぐ生きてないと説教し、殴られ、殴り返す。でも、勢いででんぐり返しができる。夏祭りにたこ焼き屋をして、たこ焼き臭さが気持ちよかった。南と話すが、推薦を狙っているから不良と付き合っていることは話すな、と釘をさされる。不破から熱いことをいわれて倒れ、死の境をさまよう…。 キャスト
主題歌
挿入歌
スタッフ
ソフト化2011年2月23日にアニプレックスより発売。
コラボレーション川島が出演している「カルピスウォーター」のCMに、金田が優しくない先輩役として出演するなど、映画とCMがコラボレーションしている[8]。 また、当映画公開を記念したダンスコンテストが開催された。最優秀作品に選ばれた「MajiでKoiして踊り隊☆」のメンバーには当時新人声優だった諏訪彩花がいた[9][10]。 脚注
外部リンク |
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