石井 威望(いしい たけもち、1930年7月26日 - 2024年10月5日)は、日本のシステム工学者。東京大学名誉教授。アカデミーヒルズリサーチ・ネットワーク所長。工学博士(東京大学・1963年)。大阪市生まれ。
専門はシステム工学・マルチメディア。テクノポリス(高度技術集積都市)構想を推進し、未来社会論で独創性を見せる。著書に『日本人の技術はどこから来たか』(1997年)、『iバイオテクノロジーからの発想』(2000年)など。
概要
東京大学に在学中、ノーバート・ウィーナーの『サイバネティックス』を読んで、医学から工学に転じた。その後、システム工学、管理工学、応用工学から人工臓器、都市交通システムまで幅広い分野で活躍したが、専門はシステム工学・マルチメディアである。独創的なロボット社会論や未来社会論を展開し、テクノポリス(高度技術集積都市)構想を推進する。2015年IEEEInnovation in Societal Infrastructure Award受賞[1]。
略歴
学歴
職歴
学外における役職
- 1999年1月 国土庁国土審議会会長
- 2001年7月 株式会社東京海上研究所理事長
- 2004年4月 NTTドコモ・モバイル社会研究所所長
- 2005年7月 株式会社東京海上研究所研究顧問
- 2007年7月 鹿島建設株式会社顧問
- 臨教審第二部会長
- IT推進本部情報セキュリティ専門調査会座長
その他役職
- 財団法人NEC C&C財団評議員
- 財団法人国際協力医学研究振興財団評議員
- 財団法人ニューメディア開発協会理事
- 財団法人カシオ科学振興財団評議員
- 財団法人日本ファッション協会理事
- 財団法人国際アイティー財団評議員
- 財団法人熱・電気エネルギー技術財団理事
- 財団法人ニューテクノロジー振興財団理事
- 社団法人政府資料等普及調査会理事
- 財団法人公共政策調査会理事
- 財団法人地域開発研究所理事
- 財団法人藤田建設労務援護会理事
- 財団法人ソフトピアジャパン理事
- 財団法人松下政経塾相談役
- 財団法人科学技術交流財団顧問
- 財団法人中山科学振興財団理事
- 社団法人衛星放送協会理事
- 日本ナレッジ・マネジメント学会評議員
- 財団法人社会経済生産性本部評議員
- 法政大学第三者評価委員会委員
- 財団法人東電記念科学技術研究所理事
- 財団法人エンジニアリング振興協会顧問
- 財団法人りそな中小企業振興財団理事
- 有限責任中間法人国際システム健康科学学会名誉理事長
- 財団法人マツダ財団評議員
- 財団法人クマヒラセキュリティ財団理事
- 財団法人日本経済研究所理事
- 日本バーチャルリアリティ学会特別顧問
- 社団法人ビューティフルエージング協会顧問
- 財団法人帝人奨学会理事
- 平城遷都1300年記念事業協会評議員
- 財団法人住友生命健康財団理事
- 情報化未来都市構想推進協議会顧問
- 財団法人三菱UFJ技術育成財団理事
- 社団法人地域経済総合研究所評議員
著書
- 『情報化社会は墨絵の心』(日本経済新聞社、1987年)
- 『日本型技術が世界を変える』(PHP研究所、1991年)
- 『インターネット進化論』(同、1995年)
- 『サイバースペース入門』
- 『マルチメディア文明論』
- 『ニューハード革命』
- 『日本から新世紀が始まる』
- 『技術社会の「かたち」を演出する』
- 『二周目の人生』
- 『マイクロマシンの衝撃』
- 『ニューハード文明論』
- 『ヒューマンサイエンス』
- 『日本新世紀』
- 『デュアル思考のすすめ』
- 『新・技術文明の創』
脚注
- ^ IEEE Innovation in Societal Infrastructure Award
- ^ 博士論文書誌データベース