百井盛

ももい さかり

百井 盛
生誕 (1903-02-05) 1903年2月5日
日本の旗 日本 福島県
死没 (2015-07-05) 2015年7月5日(112歳没)
日本の旗 日本 東京都
死因 慢性腎不全
住居 日本の旗 日本 埼玉県さいたま市中央区
職業 高等学校教員
著名な実績 存命男性のうち世界最高齢(2014年6月8日 - 2015年7月5日)
テンプレートを表示

百井 盛(ももい さかり、1903年明治36年〉2月5日[1] - 2015年平成27年〉7月5日)は、日本教育者長寿者(スーパーセンテナリアン)。埼玉県さいたま市中央区在住[2]2014年6月8日以降死去するまで男性長寿世界一となっていた。

来歴

福島県相馬郡石神村(現、南相馬市)出身[3]福島師範学校卒業後、1924年に東京帝国大学農学部へ入学。1927年に同大学、同学部(専門課程:農芸化学)卒業。同年、咸鏡北道公立新義州高等普通学校に化学教諭として赴任。1948年から1951年まで福島県立塙高等学校(現、福島県立塙工業高等学校)の初代校長、1953年から1959年まで埼玉県立与野高等学校の第5代校長を務めた[4][5][6]。東白川農業高校塙分校の主事だった頃には、塙分校が廃校の危機に立たされたものの、百井が知事国会議員、福島県の教育長に掛け合い、新設校として存続させた[7]

1955年頃より埼玉県で暮らし、90歳ごろまで喫煙していた。2003年より東京都内の療養型病院で生活していた[8][9]

妻は2001年に死去し、2015年時点には6人の子のうち3人が亡くなっていた。当時84歳の長男と66歳の三男がおり、身の回りのことは三男が行っていた。刺し身、煮魚などを好み、読書を趣味とし、「四書五経」など中国の古典に精通し、書道も得意であった。98歳までは駅の階段を上り下りするなど、毎日体を動かしていた。

長寿記録

2011年9月時点で埼玉県の男性最高齢であった[10]

2013年7月23日、五十嵐丈吉の死去に伴い、110歳168日で日本の国内最高齢男性となる(厚生労働省発表)[11]。2013年9月の敬老の日に行われたインタビューでは、「あと2年くらい生きたい」と答えている[5]。2014年8月20日、存命男性のうちの世界最高齢者としてギネス世界記録に認定され、認定証を受け取った[12]。同日、さいたま市市長の清水勇人も訪れ、祝い状と花束を贈った[2]

  • 2013年7月23日、五十嵐丈吉の死去に伴い、110歳168日で日本の存命男性の最高齢者となる[11]

脚注

  1. ^ a b Validated Living Supercentenarians”. Gerontology Research Group. December 17, 2016閲覧。ジェロントロジー・リサーチ・グループ
  2. ^ a b “111歳百井盛さん、男性の世界最高齢に認定”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2014年8月20日). オリジナルの2014年8月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20140820080818/http://www.yomiuri.co.jp/national/20140820-OYT1T50069.html?from=ycont_top_txt 2014年8月20日閲覧。 
  3. ^ さいたまの百井盛さん112歳誕生日 男性長寿世界一”. 埼玉新聞 (2015年2月6日). 2022年6月11日閲覧。
  4. ^ 5代校長が、国内最高齢男性となる。”. 埼玉県立与野高等学校 (2013年7月24日). 2014年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月18日閲覧。
  5. ^ a b “国内男性最高齢の百井さん 市長の訪問で中国古典を暗唱 埼玉”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2013年9月13日). オリジナルの2014年2月3日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140203131020/http://sankei.jp.msn.com/region/news/130913/stm13091321290004-n1.htm 
  6. ^ 世界最高齢男性:さいたまの111歳、百井さんギネス認定”. 毎日新聞 (2014年8月20日). 2014年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
  7. ^ 祝:本校初代校長・百井盛様が男性長寿日本一に!”. 福島県立塙工業高等学校. 2015年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月21日閲覧。
  8. ^ 大往生112歳・百井さん 90歳からの禁煙とストレスフリー 〈週刊朝日〉”. AERA dot. (アエラドット) (20150717T113000+0900). 2021年1月30日閲覧。
  9. ^ さいたま市の百井盛さん、男性世界最高齢に”. Yahoo!ニュース (2014年6月9日). 2014年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
  10. ^ 県内の百歳以上高齢者について
  11. ^ a b “さいたまの110歳百井さん、国内最高齢男性に”. 埼玉新聞 (埼玉新聞社). (2013年7月24日). オリジナルの2013年9月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130909202752/http://www.saitama-np.co.jp/news/2013/07/24/06.html 
  12. ^ “111歳百井さん、ギネス認定=男性で世界最高齢”. 時事ドットコム (時事通信社). (2014年8月20日). オリジナルの2014年8月20日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20140820074752/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201408/2014082000243&g=soc 2014年8月20日閲覧。 
  13. ^ “さいたま市の百井盛さん、男性世界最高齢に”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2014年6月9日). オリジナルの2014年6月9日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20140609115119/http://www.yomiuri.co.jp/national/20140609-OYT1T50078.html 2014年6月9日閲覧。 
  14. ^ 百井盛さんが男性世界最高齢に、米国の111歳死去」『Reuters』2014年6月10日。2022年6月11日閲覧。
  15. ^ 福島県出身の男性が世界最高齢に 米で111歳死去”. MSN産経ニュース (2014年6月9日). 2014年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
  16. ^ “男性世界最高齢、百井盛さん死去 112歳”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2015年7月7日). オリジナルの2015年7月8日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150708040733/http://www.asahi.com/articles/ASH7736FJH77UTNB009.html 
  17. ^ 世界最高齢112歳 さいたまの男性死去”. NHK (2015年7月7日). 2015年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
  18. ^ 訃報:百井盛さん112歳=ギネス認定の世界最高齢男性”. 毎日新聞 (2015年7月7日). 2015年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月11日閲覧。
記録
先代
アレクサンダー・イミック
存命男性のうち世界最高齢
2014年6月8日 - 2015年7月5日
次代
小出保太郎
先代
五十嵐丈吉
日本の旗 存命男性のうち日本最高齢
2013年7月23日 - 2015年7月5日
次代
小出保太郎