犬と私の10の約束
『犬と私の10の約束』(いぬとわたしのじゅうのやくそく)は、『犬の十戒』をモチーフとした本木克英監督による日本映画である。 あらすじ「はじめに神は人間を作り給うた そして人間がかくも弱いのを見て 神は人間に犬を与え給うた」——動物学者 アルフォンス・トゥスネル(Alphonse T oussenel)が冒頭に紹介される。 物語は、北海道の函館で暮らすあかり(福田麻由子)が中学生の時から始まる。 あかりは、大学病院に勤務し仕事で多忙な父・祐市(豊川悦司)と母・芙美子(高島礼子)のおおらかな愛情に包まれた日々を送っていた。そんなある日、帰宅したあかりが自宅の庭にいる小犬を見つけて喜ぶが、父からいつも元気だった母が倒れ、勤務する病院に運び込まれたと電話がある。庭にいる子犬は一旦立ち去るが、悲しみにくれるあかりの前に再びやってくる。あかりは、前足の片方だけが靴下を履いたように白いゴールデン・レトリバーを「ソックス」と名付ける。 自らの生命予後不良を覚悟していた母はあかりに、犬を飼う時には犬と「10の約束」をしなければならないと言い残す。
そんな母が亡くなり、あかりの悲しみを癒してくれたのはソックスだった。 その後、あかりは父の栄転で函館を離れることになるが、大学病院の寮はペット禁止であり、仕方なく仲良しの進(佐藤祥太)にソックスを託す。しばらくして進からクラシックギターの勉強のために留学することが決まり、明日パリに立つという連絡が入る。あかりは進を見送るために父とともにバイクで空港へ向うが、その途上、父に入院患者の容体が急変したと連絡が入る。父は、タクシーを呼び、あかりを空港へ向かわせ、自分は病院に向かう。手術は無事に終了したが、「簡単なオペのせいで、家族を傷つけました。」と言って病院に辞表を提出する。一方、空港に着いたあかりは、間に合わなかったことを知り落ち込むが、進が空港の壁に貼ったメモを見つけ、待っていてくれたことを知る。このとき、進の自宅に残されたソックスはあかりが暮らしていた家に向かって歩き始めていた。そして、ソックスを保護した市電の運営会社から連絡が入り、ソックスに会えると聞いたあかりは喜ぶ。病院を辞めた父は、昔住んでいた函館の家を買い戻して病院を開業し、再びソックスとの生活が始まる。 それから7年後、獣医学部に進学したあかり(田中麗奈)は、ギタリストとしてパリから帰国した進と再会し、恋に落ちる。やがて大学を卒業したあかりは子供のころからあこがれていた獣医師として旭山動物園に就職。函館を離れ、旭川で一人暮らしを始める。仕事に打ち込むあかりは、いつの間にかソックスのことを忘れがちになっていた。 そんなある日、あかりは、交通事故に遭った進(加瀬亮)のリハビリが進まず、ギターを弾けなくなってしまったことを知る。進がショックで自分の部屋に閉じこもってしまったことを知ったあかりは、進の家にソックスを預ける。 進とあかりが出会ってから10年。あかりにソックス危篤の電話がかかる。動物がいるからと躊躇するのに、上司の中野が行ってこいという。ソックスの小屋からいろいろなものが出てくる。 キャスト
スタッフ
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