熱風 (オールマン・ブラザーズ・バンドのアルバム)
『熱風』(原題:Wipe the Windows, Check the Oil, Dollar Gas)は、アメリカ合衆国のロック・バンド、オールマン・ブラザーズ・バンドが1976年に発表したライブ・アルバム。1972年12月31日から1975年10月24日にかけてのライブ録音が収録され、オリジナルLPは2枚組で発売された[1]。 背景1976年、グレッグ・オールマンのロード・マネージャーであったスクーター・ヘリングがコカイン密売容疑で起訴され、オールマンがヘリングに不利な証言をしたことから、ディッキー・ベッツ、ジェイ・ジョハンソン、ブッチ・トラックスはオールマンを「友達を売った奴」とみなし、オールマン・ブラザーズ・バンドを脱退した[3]。それを機にバンドは解散し、オールマンはソロ活動に転じるが、所属レーベルのCapricorn Recordsはオールマン・ブラザーズ・バンドの新作を要求し、過去のライブ音源集の発売に至った[3]。 全曲ともラマー・ウィリアムズ加入後の録音で、『フィルモア・イースト・ライヴ』(1971年)にも収録されていた「エリザベス・リードの追憶」以外の曲は、本作で初めてライブ録音が発表された[4]。アルバム・タイトルはチャック・ベリーの曲「トゥー・マッチ・モンキー・ビジネス」の歌詞からの引用である[5]。 反響・評価アメリカのBillboard 200では75位に終わり、『アイドルワイルド・サウス』(1970年)以降のアルバム(コンピレーションを除く)としては初めて全米トップ40入りを逃す結果となった[2]。 Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「極めてソリッドなライブ・アルバムで、とりわけ『ブラザーズ&シスターズ』や『ウィン、ルーズ・オア・ドロウ』からの曲はオリジナルのスタジオ版を上回る表現力であり、オールマン・ブラザーズ・バンドのファンなら聴き逃すべきではない」と評している[6]。 収録曲
参加ミュージシャン
脚注
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