「ジェシカ」(Jessica)は、オールマン・ブラザーズ・バンドが1973年に発表したインストゥルメンタル。クラシック・ロックのラジオ番組における定番曲として知られる[2]。
概要
1972年11月11日、ベリー・オークリーがオートバイ事故によりこの世を去った。「やりかけた仕事があり、それを放りだすわけにはいかない」という気持ちにいたグループはすぐにベーシストのオーディションを始め、後任にはジェイモーの子供時代からの友人、ラマー・ウィリアムズが決まった[3]。本作品はそれから間もなくしてディッキー・ベッツによって書かれた。「ジェシカ」とは1972年5月14日に生まれた娘、ジェシカ・ベッツのこと[4]。彼は次のように述べている[5]。
あの歌を書いたときには
ジャンゴ・ラインハルトのことを考えていた。ほとんどの部分が二本の指だけで弾けるようにつくってある。あのときは自分が何をしたいかわかっていたが、どうすればそれができるのかがわからずにいたんだ。そこへ、まだ小さかった娘が部屋に入ってきた。その子がはいはいしたり笑ったりしている感じをとらえたくて、子供の前でギターを弾きだした。それで「ジェシカ」というタイトルになった。
レコーディングは1972年12月、メイコン、カプリコーン・サウンド・スタジオで行われた。イ長調(A)の曲であるが、ベッツのギター・ソロが始まる3分45秒目からニ長調(D)に転調する。
1973年8月1日発売のアルバム『ブラザーズ&シスターズ』に本作品は収録された。同年12月、4分に縮められたバージョンがシングルカットされた[6]。B面は「カム・アンド・ゴー・ブルース」。翌1974年2月16日付のビルボード・Hot 100で65位を記録した[7]。ビルボードのイージーリスニング・チャートでは29位を記録した[8]。
演奏者
備考
脚注
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スタジオ・アルバム、ライヴ・アルバム | |
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発掘ライヴ・アルバム | |
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コンピレーション・アルバム | |
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主な楽曲 | |
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関連項目 | |
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