瀬戸文美
瀬戸 文美(せと ふみ、1980年〈昭和55年〉9月12日[1] - )は、日本のロボット研究者、サイエンスライター。学位は、博士(工学)(東北大学)[5]。「物書きエンジニア」として著述業と研究に従事。大学院時代からロボコンマガジンやRobot Watchで取材、執筆活動を行い(筆名は「baby touch」、「せとふみ」[6])、東北大学のサイエンスエンジェルでも活動した[6][13]。東北大学で学位取得後は、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター主任研究員[14]、東北大学工学系女性研究者育成支援室[15][16]、同大学男女共同参画推進センターの助手[17]、特任助教[18]、同大学学術研究員[19][20][21]、日本ロボット学会理事[22][23]を歴任。 来歴・人物北海道函館市生まれ[14]。子供の頃はものづくりとともに読書好きで、現代国語が得意であったという。火の鳥のロビタに影響を受けて工学系に興味を持ち[24]、理工系に進んでも物書きにはなれるが文系から技術者は難しいという母親の助言から[13][14]、函館白百合学園高等学校卒業後は東北大学機械系へ進学[3]。学部4年から大学院博士課程まで、小菅・平田研究室でロボット研究に取り組む[5]。 この間、東北大学では女性研究者振興を目的とするサイエンスエンジェルで活動し[25]、大武美保子が主導したロボット系研究者の国際活動「Women in Robotics」にも参加[7]。加えて学会(学術講演会)を活用した若手研究者によるアウトリーチ活動にも取り組み[26][27]、ロボコンマガジンやRobot Watchなどでレポート記事を執筆した[6][28](#レポート記事も参照)。 東北大学での研究は双腕で全方向移動が可能な「MR-Helper(ミスターヘルパー)」を用い[5][13]、2006-2007年度にかけて日本学術振興会特別研究員に採択[29]。2008年に博士(工学)の学位を取得[5]。同年、千葉工業大学の未来ロボット技術研究センターで研究員に就任する。2009年9月に結婚[14]。研究を進めつつ取材活動も継続し、中高生向けの活動もこなしていく[24][12][30][31]。2012年には若手ロボット研究者へのインタビューを書籍化した[32]。 2013年頃より東北大学に籍を移し[33]、東北大学工学系女性研究者育成支援室(ALicE、Association of Leading Women Researcher in Engineering[34])に所属[15][16]。著述業をしつつ研究活動も実施した[13][35][36]。2014年には夫の平田監修のもと、イラスト付きで分かりやすくロボット工学を伝える著書を執筆[37]。一般向けのガイドのようなものと教科書の間を意図した構成が特徴とされる[38]。 2017年度から2019年度まで[39]、東北大学男女共同参画推進センターで助手[17]や特任助教[18]を務める。2017年開催のWomen in Engineering in TOHOKUのパネルディスカッションでパネリストを務め[17]、その後も学内の男女参画セミナーでモデレータなどを務めた[40]。学外では2018年にサイエンスカフェにおけるファシリテーターを担当し[18]、2019年には東北放送のラジオに出演し、ロボット技術の最新動向を紹介した[41]。 2020年3月31日でセンターを離任[39]。東北エネルギー懇談会のエネルギー情報誌『ひろば』では、2021年11月から「せとふみのeレポート」の連載を開始[42]。2022年1月より東北大学工学研究科学術研究員[19][20]。2023年9月に仙台国際センターで開催された第41回日本ロボット学会学術講演会[43]では同学会で初めて学会一時託児を導入している[44][注 2]。2024年5月現在、東北大学平田・翁・サラザル研究室/田村研究室の学術研究員で[21][20]、日本ロボット学会ではダイバーシティ担当の事業担当理事を務める[22][23]。 主な著作著書
学会誌記事
連載記事
レポート記事
など 研究業績学位論文
知的財産
競争的資金
受賞脚注注釈
出典
参考文献
外部リンク
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