湘南貨物駅
湘南貨物駅(しょうなんかもつえき)は、神奈川県藤沢市村岡東一丁目にかつてあった日本国有鉄道(国鉄)の貨物駅である。東海道本線の複々線区間のうち、東海道貨物線上の大船駅と藤沢駅の間に存在した。 その跡地に、東日本旅客鉄道(JR東日本)と地元自治体が2021年に整備計画を発表した旅客駅「村岡新駅」(仮称)[1]についても記述する。 歴史
駅構造本線北側に数本の仕分線が敷設された地上駅で、その北側に位置する1棟の上屋付貨物ホームに、2本の荷役線が引き込まれていた。車扱貨物のみを取り扱い、コンテナ貨物は取り扱っていなかった。 なお、当駅には2階建ての駅舎が併設されていた。 駅跡地と旅客新駅構想跡地の一部はTSUTAYA店舗(一時期建物をJR貨物がフランチャイズ運営をしていた)およびフットサルの施設として利用されている。以前はサカタのタネと住宅展示場のABCハウジングが存在したが、双方とも撤退した。サカタのタネ跡はフットサルコートに、住宅展示場跡は更地になっている。 TSUTAYAの駐車場にはグレーに塗られた国鉄C20形コンテナが置かれている。 本線上にあった分岐器は完全に撤去されて棒線化したが、本線に支障しない部分は着発線や引上線のレールが一部残っている。 「村岡新駅」構想湘南貨物駅跡地と隣接する東日本旅客鉄道(JR東日本)鎌倉総合車両センター跡地[6]を一体的に再開発し、旅客駅「村岡新駅」(仮称)を設けて、東海道線列車を停車させる構想が進められている[1]。整備費用は約160億円と試算され、地元自治体の神奈川県と藤沢市、鎌倉市は負担に同意している[7]。 2021年2月8日にJR東日本横浜支社と神奈川県、藤沢市、鎌倉市の4者が駅を設置することで合意[8][9]した。2021年度に4者で駅設置に関する基本協定を締結し、翌年度から詳細設計に着手する[9]。開業は2032年度を予定している[9]。 新駅事業費負担の割合は神奈川県が30%、藤沢・鎌倉の両市が27.5%、JR東日本が15%である。神奈川県内の請願駅でJR東日本も費用負担に応じるのは、2016年に開業した南武線の小田栄駅(川崎市)に次いで2例目となる[1]。 2024年5月20日には、JR東日本横浜支社と神奈川県、藤沢市、鎌倉市の4者が施工協定書を締結したと発表、同時に新駅の完成イメージ図や工事の期間、工事費用も公表された[10]。 駅周辺
隣の駅脚注
関連項目
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