深日
深日(ふけ)は、大阪府泉南郡岬町の大字。本項では同地域にかつて存在した泉南郡深日村(ふけむら)・深日町(ふけちょう)についても記す。 地理岬町中部、大川の河口に位置する。北で大阪湾に面し、東で淡輪、西で多奈川谷川、南で孝子と隣接する。南北を南海本線と大阪府道752号和歌山阪南線が縦断、東西を南海多奈川線と大阪府道・和歌山県道65号岬加太港線が横断する。かつては東の淡輪、西の谷川に比べてやや規模の小さい集落だったが、深日港改修工事の完成以降、淡路航路の発着点として発展し、岬町発足以来の町役場所在地となっている。 河川
山岳
歴史
もとの読みは「ふけひ」で、「ふけい」→「ふけ」に転訛した。「吹飯の浜」「吹井の浦」として数々の詩に詠まれ、『万葉集』『新古今和歌集』『菊葉和歌集』などに登場する。奈良時代には称徳天皇の紀伊行幸に際して行宮が置かれたことがある。安土桃山時代には顕如が摂津石山から紀伊鷺森へ移る際に、当地の金乗寺(深日御坊)に一時滞在した。 沿革
世帯数と人口2015年(平成27年)10月1日現在(国勢調査)の世帯数と人口(国勢調査調べ)は以下の通りである[2]。
人口の変遷国勢調査による人口の推移。
世帯数の変遷国勢調査による世帯数の推移。
学区市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2018年2月時点)[9]。
事業所2016年(平成28年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[10]。
交通鉄道バス
道路第二阪和国道深日ランプが設置されている。 海上交通
大阪湾フェリー(のちに南海淡路ライン)、深日海運(のちにシャトルサービス)が洲本港とを結ぶ航路を運航し、南海多奈川線の難波駅直通急行「淡路号」と接続して大阪市と洲本市を結ぶメインルートを形成した時代もあった。 施設
文化当地区には反対の意味の言葉を使う「逆さ言葉」が存在する。誕生の由来には諸説あり、そのうち二つの説としては小さな獲物(当地区は漁師町である)を冗談交じりに「大きい」と言って笑いにしたというものと、漁師間の競争が激しく、大漁でも「不漁だった」と逆の言い方を暗号として使ったというものである。 このような用法は室町時代の狂言などに出てくる「入間詞[11]」のように日本語では少なくとも中世からあるという。2017年現在では用いる話者は60代以上に限られる[12]。 その他日本郵便脚注
参考文献
関連項目外部リンク |
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