法林寺温泉(ほうりんじおんせん)は、富山県南砺市(旧国越中国)にある温泉。
概要
- 南砺市(旧福光町)法林寺の県道27号線(金沢井波線)沿いの山の吉谷川の谷あいにある。
- 100%源泉かけ流しの温泉であり、かけ湯にも温泉を使用しており男女とも大浴場と露天風呂がある。源泉は1号井と2号井の2箇所で1号井のほうが泉温が高い[1]。1号井の湯は大浴場に、2号井の湯はかけ湯と露天風呂に使用されている。
- 立ち寄り湯も可能(大人550円(税込)、10枚5,000円(税込)の回数券あり。8:00~21:00・元日休)である。
- 全14室の宿泊施設も兼ね備えている(1泊2食9,300円~、素泊まり4,650円〜も可能)。
- 湯内にはメタホウ酸、フッ素が含まれるため、妊婦の入浴や飲用は出来ない。このため、飲用水は井戸の地下水を利用している。
- 法林寺温泉という名前の由来は、湯が湧出した地名の法林寺にちなんだものである。
アクセス
- 鉄道
- バス
- 福光駅より南砺市営バス(なんバス)井波福光線または土山線に乗車、法林寺温泉バス停下車。(土日祝日運休)
- 車【高速道路】
泉質
- ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉[1] (低張性・アルカリ性・高温泉)
- 源泉温度46.8℃(1号井)、40.5℃(2号井)[1]
- 湧出量いずれも掘削自噴により毎分31リットル(1号井)、毎分12リットル(2号井)[2]
- pHは9.2(1号井)、9.21(2号井)[2]
- 溶存物質は1,064mg/kg(1号井)、1,222mg/kg(2号井)[2]
- 源泉の深さは1号井は350m、2号井は250m[2]
- 神経痛、リウマチ、婦人病、皮膚病などに効果がある。
温泉街
一軒宿の法林寺温泉が存在する。
温泉地周辺には医王山登山口が存在する。
近隣の観光スポットとして、同じ法林寺地内には、棟方志功が戦争時に疎開先として過ごした真宗大谷派・光徳寺がある。その他福光地区には、棟方志功関連で愛染苑や南砺市立福光美術館がある。
また周辺に他の温泉も多数存在し、すぐ近くには、ぬく森の郷、福光華山温泉、川合田温泉が車で5分以内の距離にある。
歴史
かつて減反措置により荒廃した耕作放棄地となっていた場所で、その片隅6.6m2の水溜りにガスが放出していた。そこに温泉を掘削している。
- 1973年9月18日、開湯(ボーリングにより深さ350mまで掘削したところ43℃の温泉が噴出した)。翌年に旅館開業[3]。
- 1984年、新館の水道水を求めて200m掘削したことにより2号井の温泉が湧出。同時に1号井は45℃に上昇。水道水は山に横穴を掘削して確保することになった。また、同年には鉄骨3階建ての新館が増築され、客室数が増築前の3倍になった。
- 2006年、露天風呂開設。
周辺の施設など
脚注
- ^ a b c “2.(2)源泉一覧表”. 富山県. 2021年11月13日閲覧。
- ^ a b c d 『富山の日帰り湯 銭湯 サウナ 温泉 100』(2024年7月11日、北日本新聞社発行)143頁
- ^ 『湯めぐりパスポート 2022 冬春』(2021年11月30日、シー・エー・ピー発行)49ページ。
参考文献
- 『湯めぐりパスポート 2023 冬春』 67頁(2022年11月30日、シー・エー・ピー発行)
- 『湯めぐりパスポート 2022 冬春』 49頁(2021年11月30日、シー・エー・ピー)
- 『北陸湯めぐりパスポート 2021 冬春』 55頁(2020年12月20日、シー・エー・ピー)
- 『まんまる』2019.3月号 10-11頁(北日本新聞社)
- 『全国温泉大事典』 475頁(1997年12月18日、野口冬人著、旅行読売出版社)
- 『富山のいで湯』 303 - 305頁(1977年10月18日、岡田正二著、北日本新聞社出版部発行)
- 『富山いで湯風土記』 246 - 248頁(1989年9月1日、北日本新聞社出版部発行)
関連項目
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