水島 朝穂(みずしま あさほ、1953年4月3日[1] - )は、日本の法学者。専門は、憲法学・法政策論・平和論。特に、日本とドイツを中心に憲法の平和主義、平和の法政策論の研究を行う。学位は、博士(法学)(早稲田大学・論文博士・1997年)(学位論文「現代軍事法制の研究 -脱軍事化への道程」)[2]。前早稲田大学法学学術院教授、現早稲田大学名誉教授。
来歴
受賞歴
- 1978年、小野梓記念学術賞 - 「西ドイツ政党禁止法制の憲法的問題性――ボン基本法第21条第2項を中心に」[3]。
人物像
著書
著書・共著は合計80冊以上(分担執筆書を含む)。論文、評論、書評、新聞連載、エッセー等多数。
単著
- 『ベルリン・ヒロシマ通り - 平和憲法を考える旅』(中国新聞出版部、1994年)
- 『現代軍事法制の研究 - 脱軍事化への道程』(日本評論社、1995年)
- 『武力なき平和 - 日本国憲法の構想力』(岩波書店、1997年)
- 『この国は「国連の戦争」に参加するのか - 新ガイドライン・周辺事態法批判』(高文研、1999年)
- 『同時代への直言 - 周辺事態法から有事法制まで』(高文研、2003年)
- 『憲法「私」論 - みんなで考える前にひとりひとりが考えよう』(小学館、2006年)
- 『時代を読む - 新聞を読んで1997-2008』(柘植書房新社、2009年)
- 『18歳からはじめる憲法』(法律文化社、2010年)
- 『東日本大震災と憲法 - この国への直言』(早稲田大学出版部、2012年)
- 『はじめての憲法教室――立憲主義の基本から考える』(集英社新書、2013年)
- 『戦争とたたかう――憲法学者・久田栄正のルソン戦体験』(岩波文庫、2013年)
- 『ライブ講義 徹底分析!集団的自衛権』(岩波書店、2015年)
- 『平和の憲法政策論』(日本評論社、2017年)
- 『憲法の動態的探究――「規範」の実証』(日本評論社、2023年)
共著
- (久田栄正)『戦争とたたかう - 憲法学者のルソン島戦場体験』(日本評論社、1987年)
- (石川真澄・鷲野忠男・渡辺治)『日本の政治はどうかわる - 小選挙区比例代表制』(労働旬報社、1991年)
- (山内徳信)『沖縄・読谷村の挑戦 - 米軍基地内に役場をつくった』(岩波書店 岩波ブックレット、1997年)
- (早稲田大学法学部主催―横川敏雄記念講座)『司法制度改革と市民の視点』(成文堂、2001年)
- (加藤周一・井上ひさし・樋口陽一)『暴力の連鎖を超えて - 同時テロ、報復戦争、そして私たち』(岩波書店、2002年)
- 『有事法制批判』(岩波新書、2003年)
- 『改憲は必要か』(岩波新書、2004年)
- (大前治)『検証 防空法――空襲下で禁じられた避難』(法律文化社、2014年)
編著
- 『ヒロシマと憲法』(法律文化社、1990年/新版、1994年/第3版、1997年/第4版、2003年)
- 『きみはサンダーバードを知っているか』(日本評論社)
- 『知らないと危ない「有事法制」』(現代人文社、2002年)
- 『世界の「有事法制」を診る』(法律文化社、2003年)
- 『改憲論を診る』(法律文化社、2005年)
- 『立憲的ダイナミズム』(岩波書店、2014年)
共編著
- (仲地博)『オキナワと憲法 - 問い続けるもの』(法律文化社、1998年)
- (森英樹・渡辺治)『グローバル安保体制が動きだす - あたらしい安保のはなし』(日本評論社、1998年)
- (愛敬浩二・諸根貞夫)『現代立憲主義の認識と実践 - 浦田賢治先生古稀記念論文集』(日本評論社、2005年)
- 『三省堂新六法』(三省堂、2000~2011年)
- (深瀬忠一・上田勝美・稲正樹)『平和憲法の確保と新生』(北海道大学出版会、2008年)
- (福島重雄・大出良知)『長沼事件、平賀書簡――35年目の証言』(日本評論社、2009年)
- (金澤孝)『憲法裁判の現場から考える』(成文堂、2011年)
連載
- 『三省堂ぶっくれっと』 - 「防空法制下の庶民生活」連載完結。
- 『法学セミナー』 - 1997年4月号より1998年3月号まで「現場からの憲法学」連載。
- 『月報司法書士』(日本司法書士会連合会) - 2003年2月号より2005年7月号まで「憲法再入門Ⅰ・Ⅱ」連載
出演
NHKテレビ「視点・論点」、NHK衛星第一放送「BS討論」、NHKラジオ第一放送「新聞を読んで」レギュラー(「ラジオあさいちばん」内、1997-2011番組終了)のほか、TBSやテレビ朝日、文化放送等のニュースコメント、テレビ朝日『朝まで生テレビ!』などに出演。
社会的活動
- 全国憲法研究会運営委員(1997年~)、憲法理論研究会運営委員(1994年~)、憲法理論研究会運営委員長(代表)(2010年10月~2012年10月)、全国憲法研究会代表(2013年10月~2015年10月)、日本国際法律家協会理事、日本民主法律家協会常任理事、法律時報編集委員(2001年12月~2003年12月)、憲法再生フォーラム共同代表並びに事務局長(2004年10月~2005年9月)、法学館憲法研究所客員研究員、特定非営利活動法人 人権・平和国際情報センター理事。元[要出典]民主主義科学者協会法律部会理事[6]。
- 早稲田大学教員組合書記長(2001年6月~ 2002年10月)、法学部法律科目人事委員会委員長(2007年度)、法学研究科学生委員長、比較法研究所出版・編集委員長、法学部公認公法研究会会長、早稲田大学フィルハーモニー管弦楽団会長。
- 参議院憲法調査会参考人(2003年)、参議院外交防衛委員会参考人(2006年)、衆議院海賊行為・テロ特別委員会参考人(2009年)、参議院憲法審査会参考人(2015年)。
脚注
外部リンク
- 先代
- 石村修
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- 憲法理論研究会運営委員長
- 2010年 - 2012年
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- 次代
- 糠塚康江
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