武蔵小山商店街「パルム」の駅側入口(2009年2月)
武蔵小山駅(むさしこやまえき)は、東京都品川区小山三丁目にある、東急電鉄目黒線の駅である[1]。駅番号はMG03。
歴史
駅名の由来
地名が由来。近隣の小山八幡神社にちなんで「小山」になった説[3]と、この近辺が小高い山であることに由来する「小山」が語源とする説がある。
開業当時は「小山駅」だったが、同名駅がすでに東北本線に設置されていた(ただし読みは「おやま」)ため、旧国名「武蔵」を冠して「武蔵小山駅」となった[3]。
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地下駅[2]。目黒側に片渡り線が存在する。
目黒線では2006年9月25日から急行運転を開始した。この時点では下りで終日、上りで朝夕ラッシュ時、それぞれの時間帯において当駅で緩急接続を実施していた。日中の上り列車については当駅での緩急接続はなく、目黒駅において急行の前を走る各駅停車目黒行に急行が追い付く形で接続を取っていた。
2008年6月22日に目黒線が日吉まで延伸された際、急行の増発とともに日中の目黒折り返し各駅停車の設定は消滅したため、上下線とも終日緩急接続が実施されるようになった。その後、2023年3月18日の東急新横浜線開業に伴うダイヤ改正で、平日朝ラッシュ時の上りについては奥沢駅での追い抜きが中心となったため、当駅での緩急接続は減少した(下りは引き続き終日実施)。
地上駅時代は1面2線の島式ホーム構造であり、目黒駅寄りに片渡り線が設置されていた[13]。駅本屋は地下式構造であったが[13]、地下化工事に伴い支障することから仮設の橋上駅舎に変更された[14]。
ホームドアは西小山駅と同様に地上駅時代から設置されている[注 2][10]。
急行運転終了後に当駅まで回送される列車が存在し、夜間留置が行われる他、土曜・休日ダイヤでは深夜の目黒始発列車の一時留置も行われている。なお保線の都合上、夜間留置される番線は一定していない[15]。
2010年9月17日に駅ビルが開業した[12]。
のりば
※主本線は2番線と3番線であり、1番線と4番線が待避線である。
利用状況
2023年度の1日平均乗降人員は51,900人である[東急 1]。目黒駅、日吉駅に次ぎ目黒線中第3位。
近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下の通り。
年度別1日平均乗降・乗車人員[18]
年度
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1日平均 乗降人員[19]
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1日平均 乗車人員[20]
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出典
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1990年(平成02年)
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21,888
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[* 1]
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1991年(平成03年)
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21,989
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[* 2]
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1992年(平成04年)
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21,644
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[* 3]
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1993年(平成05年)
|
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21,381
|
[* 4]
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1994年(平成06年)
|
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20,784
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[* 5]
|
1995年(平成07年)
|
|
20,454
|
[* 6]
|
1996年(平成08年)
|
|
20,079
|
[* 7]
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1997年(平成09年)
|
|
19,830
|
[* 8]
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1998年(平成10年)
|
|
19,244
|
[* 9]
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1999年(平成11年)
|
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18,448
|
[* 10]
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2000年(平成12年)
|
|
18,860
|
[* 11]
|
2001年(平成13年)
|
|
19,570
|
[* 12]
|
2002年(平成14年)
|
|
19,573
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[* 13]
|
2003年(平成15年)
|
38,330
|
19,806
|
[* 14]
|
2004年(平成16年)
|
39,376
|
20,132
|
[* 15]
|
2005年(平成17年)
|
39,774
|
20,318
|
[* 16]
|
2006年(平成18年)
|
40,826
|
20,811
|
[* 17]
|
2007年(平成19年)
|
44,276
|
22,484
|
[* 18]
|
2008年(平成20年)
|
45,637
|
23,011
|
[* 19]
|
2009年(平成21年)
|
45,687
|
22,973
|
[* 20]
|
2010年(平成22年)
|
46,733
|
23,433
|
[* 21]
|
2011年(平成23年)
|
47,425
|
23,749
|
[* 22]
|
2012年(平成24年)
|
48,848
|
24,436
|
[* 23]
|
2013年(平成25年)
|
50,999
|
25,466
|
[* 24]
|
2014年(平成26年)
|
51,337
|
25,564
|
[* 25]
|
2015年(平成27年)
|
52,142
|
25,970
|
[* 26]
|
2016年(平成28年)
|
52,369
|
26,077
|
[* 27]
|
2017年(平成29年)
|
53,186
|
26,477
|
[* 28]
|
2018年(平成30年)
|
53,952
|
26,863
|
[* 29]
|
2019年(令和元年)
|
53,193
|
26,456
|
[* 30]
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2020年(令和02年)
|
39,864
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2021年(令和03年)
|
43,946
|
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2022年(令和04年)
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48,334
|
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2023年(令和05年)
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[東急 1]51,900
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駅周辺
当駅の地下化と合わせて、品川区により都市計画道路都道420号線(補助26号線)を整備し、駅前広場を拡張させるとともに、路線バス・タクシー乗り場も新設された[21]。駅周辺も再開発の計画が進められている[22][23]。
バス路線
駅前広場拡張に伴い武蔵小山駅停留所が新設された[25] 。なお、2009年10月31日までは、補助26号線通り上の武蔵小山停留所が最寄り停留所であった(武蔵小山駅停留所新設後も残存)。羽田空港行きバス路線は東急トランセと京浜急行バス、それ以外のバス路線は東急バスが運行している。
- 武蔵小山駅
隣の駅
- 東急電鉄
- 目黒線
- ■急行
- 目黒駅 (MG01) - 武蔵小山駅 (MG03) - 大岡山駅 (MG06)
- ■各駅停車
- 不動前駅 (MG02) - 武蔵小山駅 (MG03) - 西小山駅 (MG04)
脚注
注釈
- ^ 当初の地下駅建設計画は相対式ホーム2面2線と中央の2線を通過線とする計画であった。この計画では急行が通過することになるため、「急行を停車させよう」という運動が起きた。そして、商店街を中心とした地元住民が資金を提供し、島式ホーム2面4線へと計画変更した。
- ^ 目蒲線から目黒線への改称時は未設置であった。
出典
- 東急電鉄の1日平均利用客数
- 東京都統計年鑑
参考文献
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
武蔵小山駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク