松浦理英子
松浦 理英子(まつうら りえこ、1958年8月7日[1] - )は、日本の小説家。 来歴・人物愛媛県松山市生まれ[2]。父親の勤務の関係で、幼少期を四国地方の各地で過ごす[3]。中学生の時に香川県丸亀市に移り、丸亀市立西中学校から香川県大手前高等学校を経て、青山学院大学文学部仏文科を卒業[4]。10代よりマルキ・ド・サド、ジャン・ジュネなどを愛読し、仏文科を志望したのもジュネを原語で読むためであった。大学在学中の1978年、「泣き屋」と「笑い屋」との奇妙な交流を描く「葬儀の日」で文學界新人賞を受賞、芥川賞候補になる[5][リンク切れ][要出典]。1987年、レズビアンを描いた『ナチュラル・ウーマン』が中上健次の絶賛を受け注目される。 1993年11月、河出書房新社より長編小説『親指Pの修業時代』を上下巻で刊行。同作品は右足の親指がペニスになってしまった女性の遍歴を描き、「ペニスを男根主義から解放する」ことを謳った。1994年、女流文学賞受賞。同作品はベストセラーとなり、映画化の話が持ち上がった。また、2009年には講談社インターナショナルより英訳版『The Apprenticeship of Big Toe P』が刊行された。翻訳(英語)はマイケル・エメリック。2017年の小説の『最愛の子ども』の翻訳(イタリア語)はアンナ・スペッキオ。 小説、エッセイとも一貫して、性愛における「性器結合中心主義」への異議を唱え続けている(一般的な意味での「フェミニスト」ではない)。寡作な作家であり、『親指Pの修業時代』から次作『裏ヴァージョン』まで7年、『犬身』までさらに7年が費やされた。2007年発表の『犬身』では、子犬に転生した女性を通じて種を超えた愛情を描き、翌年に読売文学賞を受賞した。 犬好き。また女子プロレス愛好家であり、特にブル中野のファンである。 受賞歴
作品小説
エッセイ
脚本
脚注
関連項目 |
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