東郷町 (鳥取県)
東郷町(とうごうちょう)は、かつて鳥取県の中部に位置していた町である。東伯郡に属していた。 地理東郷池に面しており、全体として山がちな地形であるが東郷川沿いなどには小規模な平野がある。
歴史東郷町地域には山陰最大級の古墳・北山古墳、倭文神社などがあり古代から大和政権との関わりあるとされる豪族がいたとされ、町内の弥生時代の遺跡からは1m程もある鉄刀が出土している。大正4年(1915年)12月に倭文神社境内の経塚から出土した康和5年(1103年)銘の銅経筒などは「伯耆一宮経塚出土品」として一括して国宝に指定されている。この経筒の銘文中に「山陰道伯耆国河村東郷」とあり、平安時代には「東郷」という地名が成立していたことが分かる。中世には松尾大社の荘園・東郷荘が成立、南北朝時代には山名氏、南条氏による荘園侵略を受けた。なお、教科書や歴史関係の書籍によく見える「伯耆国河村郡東郷荘下地中分絵図」は当地周辺を描いたものである。貞治5年(1366年)に羽衣石城を築いた南条氏は東伯耆に勢力を拡大、慶長5年(1600年)に関ヶ原の戦いによって改易されるまで尼子氏、毛利氏などと勢力争いを行った。江戸時代に入り中村一忠の統治、幕府直轄領を経て鳥取池田氏が入部、その家臣和田氏は松崎の自分手政治を許され、小鹿谷に陣屋を築き明治初年までこの地を委任統治した。 沿革特産品
交通鉄道道路町内に国道、高速道路は走っていない。以下の県道の他に町道、農道、林道が多数ある。
教育
名所・旧跡・観光・祭事・催事鉢伏山は町内で一番高い山。頂上のテレビ塔まで道路が整備されており、ここからは日本海、大山、弓ヶ浜半島が一望できる。また、夕焼けの東郷池などの眺めはとても幻想的である。このほか、町内各地の果樹園での梨狩り、リンゴ狩り体験も人気である。 脚注関連項目外部リンク |