東武鉄道夜行列車
東武鉄道夜行列車(とうぶてつどうやこうれっしゃ)では、東武鉄道が運行している夜行列車をまとめて解説する。なお、運行期間により以下の名称が与えられる。
なお、列車名に浅草駅出発時刻を付して「尾瀬夜行23:45」(おぜやこうニーサン・ヨンゴー)・「スノーパル23:45」( - ニーサン・ヨンゴー)[注 1]と名乗る場合があり、東武鉄道及び東武トップツアーズでもそのように案内される。但し、運行時間はダイヤ改正により変更される場合がある。 概要いずれも下りのみの運転で、浅草駅を金曜日、土曜日、休前日の23時45分に出発(2021年までは23時55分発[2])。「尾瀬夜行」は翌3時18分、「スノーパル」は翌5時18分に会津高原尾瀬口駅(野岩鉄道)に、「日光紅葉夜行」は翌2時16分に東武日光駅にそれぞれ到着する[1]。 販売方法は連絡バス乗車券やスキー場施設利用券等とセット販売が基本である。申し込みは当日の17時までで、あらかじめ東武トップツアーズ等への申し込みが必要である。列車種別は、以前は使用車両によって急行または快速急行であったが、2001年から2017年3月まで300型を[3][4]、2017年5月から2018年3月までは350型を[5]、2018年6月からは500系を使用[6][7]しており、2005年度までは急行として、2006年度より特急と列車種別が固定されている。全車両座席指定である。 本線系統を走る特急列車の中で唯一新越谷駅に停車する一方、全列車停車駅となっているとうきょうスカイツリー駅は通過する。 尾瀬夜行基本的に5月末から10月中旬の金・土曜日および休日前日に運行される。会津高原尾瀬口駅で4時20分発尾瀬(沼山峠)行きのバスに接続するが、その際バスが出発するまで列車内で過ごすことができる[8]。 2010(平成22)年度は片道での利用ができなくなり、復路(東武鉄道経由または関越交通高速バス経由)とのセット販売のみとなったが、2011(平成23)年度から再び片道での利用が出来るようになった。 2020年(令和2年)には東武トップツアーズの旅行商品として、尾瀬からバス及び遊覧船で新潟県の浦佐駅に抜けるオプショナルツアーが設定された(東京に戻るには各自上越新幹線等を利用する)[8]。具体的なルート、及び交通機関は以下の通り。
同ルート自体は2019年以前から存在し、尾瀬沼山峠 - 尾瀬口船着場間のバスと奥只見湖の観光船は魚沼市観光協会を通じて予約することで利用可能だったが、東武トップツアーズがこのオプショナルツアーを設定したことで、夜行列車を利用すると尾瀬を経由して翌日午後の早い時間には福島県から新潟県に抜けられる[10]としてメディアにも取り上げられた[8]。2020年における沼山峠 - 尾瀬口船着き場間のバスと奥只見湖の観光船は6月1日から10月15日までの運行・運航予定だったが、「尾瀬夜行23:55」が後述する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い8月1日(浅草発日)からの運行に縮小されたため、このオプショナルツアーの利用可能期間も同様に縮小された。 2022年は浅草駅が23:45発になり、車両も500系の3両編成から6両編成に変更された[2]。 スノーパル基本的に12月末から3月中旬の金・土曜日および休日前日に運行される。車内で仮眠を取った後、会津高原・たかつえスキーリゾート&ホテルズ、会津高原だいくらスキー場行きのバスに接続する。 日光夜行、日光紅葉夜行紅葉狩りの需要に対応して、2016年10月15日に18年ぶりに運行再開された。車内で仮眠を取った後、東武日光駅で中禅寺温泉(日光自然博物館)・竜頭の滝・戦場ヶ原・日光湯元温泉行きの専用バスに接続する[11]。2017年は100系(スペーシア)を使用して秋に運行され[12]、2018年は栃木ディスティネーションキャンペーンの一環で夏にも運行された[13]。2018年秋季には、従来の浅草駅発に加えて、初のJR新宿駅発の列車も運行される[14]。 なお、2020年からは日光紅葉夜行という名称[15]で運行しており、2021年からは500系を使用[16]している。 停車駅全ての列車とも、終点駅以外は乗車のみ可能である。 尾瀬夜行・スノーパルは途中運転停車する駅があり、特にスノーパルは新藤原駅で野岩鉄道線内除雪のため長時間停車を行う。
沿革
脚注注釈出典
関連項目
外部リンク
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