東京農業大学第三高等学校・附属中学校(とうきょうのうぎょうだいがくだいさんこうとうがっこう・ふぞくちゅうがっこう)は、埼玉県東松山市大字松山に所在し、中高一貫教育を提供する私立中学校・高等学校。
概要
設置者は学校法人東京農業大学。Ⅰコース(進学コース)、Ⅱコース(文武両道コース)、Ⅲコース(アスリートコース)、中学校から上がってくる中高一貫コースの全4コース制。母体が農学を扱う大学であるが、農業科等は設置されていないが、1年次に生物基礎が必修。
校訓は“不屈・探求・信頼”。
沿革
地域
みんなの学校へ。をPRに公開市民講座を開く。
- 公開市民講座は、主催、東京農業大学第三高等学校と公開市民講座実行委員会。共催は、東京農業大学第三高等学校と後援会。後援は、東松山市・吉見町・東松山市教育委員会・吉見町教育委員会・東京農業大学。内容は、英会話教室などの講演講座や学校周辺を利用したオリエンテーリングなどの校外体験講座など無料・有料がある。対象者は、主に学校周辺地域の一般人や生徒の家族である。地域密着の学校を目指している。
部活動
学校行事
- スーパーセレクトコースおよび特進コースは、一年次の夏休みにある4泊5日のサマーセミナー(勉強合宿)が必修。(中高一貫コースおよび総進コースは希望制)
- 校内マラソン大会は、男子10km・女子5km学校周辺を走る。
- 大掃除が年に三回ある。
- 毎年2月に2年生を対象にした校内英語スピーチレシテーションコンテストがある。
- 毎年3月に1年生を対象とした校内百人一首大会がある。
- 毎年9月中旬に、文化祭である「浪漫祭」が開催される。
- 2月12日は、毎年農大三高創立記念日で休校日となる。
- 3月6日は、学校法人東京農業大学の法人記念日で休校日になる。
- 球技大会(毎年3月)・体育祭(毎年6月)が行われる。ただし、3年生は球技大会を廃止。
- 新年度には新入生のクラブ活動を奨励するため、新入生歓迎会が開かれ、各クラブが発表を行う。
- 新入生は入学してすぐに一泊二日(中学は二泊三日)の「新入生オリエンテーション」に出席する。
カリキュラム
- 母体が農学系大学である故、卒業時までに全員が必ず生物基礎を学ぶ。
- 文系理系の選択は、二年次にある。
- 一年次には、芸術選択があり音楽・書道・美術の中から一つ選ぶ。
- 三年次のⅠコースは4限で放課。午後は自由選択科目を選択できる。自由選択科目を選択していない曜日は自習をしている。
- 毎週金曜日に東京情報大学の遠隔講座を生徒を対象にマルチメディア教室で実施している。内容はエクセルの使い方やプログラミングなどのパソコンに関することや、就職における適職の探し方、アニメ産業の研究など様々な分野の講座をリアルタイムで受講することができる。
またその講座が行われる"お知らせのプリント"を作成しているのがパソコン部 - ウェイバックマシン(2008年1月29日アーカイブ分)である。
- 高等学校では、中学校から入学した内部進学の生徒は、高等学校から入学した外部進学の生徒とは、高等学校卒業時まで別クラスとなる[注 1]。
施設
武揚会館
東京農業大学創設者の榎本武揚から武揚会館(ぶようかいかん)と名づけられた。
アクセス
概要
- 東武鉄道東上線東松山駅よりスクールバスで最速10分。
- JR高崎線熊谷駅よりスクールバスで30分。
- 秩父鉄道秩父本線行田市駅(JR東日本吹上駅経由)よりスクールバスで35分(20分)。
- JR高崎線鴻巣駅より25分。
- 東松山駅東口から川越観光バス「HM-01:マイタウン循環」で「市営住宅」バス停から徒歩約5分。
- 自転車通学は可能であるが、自転車通学モデル指定校となっているため、認められたものしか自転車通学することはできない。また、東武東上線を利用している者の中にも、部活に入部しているものは東松山駅より自転車で通学している者も少なくないが、原則電車通学者は学校までスクールバスで来なくてはならない。
スクールバス
2000年度までは校内に路線バスの停留所を数箇所置くという形(この為東松山駅、鴻巣駅、熊谷駅始発の東武バスには「農大三高行き」という路線が存在していた)であったが、2001年4月より独自のスクールバスを導入。学校と東松山駅、熊谷駅、鴻巣駅、行田市駅(吹上駅経由)各駅とを結ぶ4路線を設置した。翌年には混雑緩和の目的で1年生用に森林公園駅路線を増設、さらに付属中学校が開校した2009年4月には上尾駅、本川越駅路線が増設された。周辺駅とのリンクはかなり整備されている。
2008年度まで東松山駅行きの委託業者は国際十王交通、熊谷駅、行田市駅、吹上駅、森林公園駅行きはビーエム観光、鴻巣駅行きは東榮自動車だったが、上尾駅、本川越駅の路線が増設された2009年度からは、全路線ビーエム観光となった。
スクールバスは、基本的に緑を基調としたカラーである。このカラーは学校オリジナルのものではなく、三菱ふそうエアロスターというバスのサンプルカラーに学校名を書き加えただけのものである。三菱ふそうのサンプルカラーであるにも関わらず、いすゞ車や日野車にも採用されている。他のカラーのバスには学校名が書かれたマグネットシートが貼ってある。
定期代は一般の路線バスの半額程度といわれている。また、校内の券売機で回数券を販売しているため、定期券を持っていない生徒の利用も可能である。
なお、2017年の夏に新車バスが1台だけ導入された。それによる置き換え等は不明。
その他
- 第3代校長の時、テスト後の休み(テスト休み)制度が廃止された。また、高校のチャイムが校歌のメロディーに変えられていたが、かつての定番であるウェストミンスターチャイムに2016年1月21日14時30分頃から変更された。なお、中学校は設立当初からウェストミンスターチャイムである。
- 第4代校長は、東京農業大学教授でもあるため農三にはいつもいるわけではない。そのため、教頭のほかに副校長がいた。
- 『松籟』(しょうらい)という生徒会機関誌が年に一度発刊される。
- かつて『いもバック』という、学校指定バックがあったが普及しなかった。
- 東京農業大学開発のカムカムドリンクが農三購買部でも売っている。カムカムとは、果実の事でアセロラの味に似ている。しかし、生徒曰く「文化祭でしか販売されない」とのこと。
- 購買部では、オリジナルグッズをそろえている(タオル・Tシャツ・ポロシャツ・ネクタイピン・ノート・ベアストラップ・クリアファイルなど)。
- 定期的に頭髪服装検査(制服検査)がある。
- 学校に隣接して東松山陸上競技場があり、体育祭や陸上部の活動に使用される。また、駐車場だけを借りることもある。
- 1990年ごろまでグリーンベルトといわれる校舎を一周ぐるっと囲む緑色のラインがあった。グリーンベルトで生徒は立ち止まり一礼することを指導されていた。
- 2009年度よりカーディガンの色に黒が追加され、白が廃止となった(現在は紺・灰・黒の着用が認められている)。
- 東京都石油業健保組合東松山総合グラウンド(通称:健保グランド)が校内のグラウンド・野球場に隣接しているが、学校とは全く関係がない。なお、太陽光発電所建設に伴い取り壊された模様。
- 文化祭(浪漫祭)・体育祭は2005年度より、それまでの隔年開催から毎年開催に変更された。
- 部活動の壮行会や応援席、文化祭においては、應援團による大根踊り(正式名称:青山ほとり)[注 2]を見ることが出来る。
- 独自に開発されたとされる三高体操が存在し、体育の授業で毎時間やることになっている。また、4月の授業はこの体操の練習、三学期の実技試験はこの体操となっており農大三高には無くてはならないものである。
著名な出身者
系列校
脚注
注釈
- ^ 旺文社が運営していたウェブサイト『中学受験 高校受験パスナビ』(サイト閉鎖済み)は、東京農業大学第三高等学校のページの「ワンポイント情報」節で「内部進学生とは3年間別クラス。」と解説していた[1]。
- ^ 東京農業大学應援團の伝統となっている踊り。
出典
関連項目
外部リンク
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設置校 |
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廃止校 |
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体育会 | |
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関連項目 | |
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関連人物 | |
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カテゴリ |
部活動実績 |
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