木津川駅
木津川駅(きづがわえき)は、大阪府大阪市西成区北津守一丁目にある、南海電気鉄道高野線(汐見橋線)の駅。駅番号はNK06-3。 歴史
駅構造島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎は線路から見て西側にあり、駅舎とホームは汐見橋寄りの構内踏切で連絡している。構内に貨物用側線が2本あるが、現在は駅に隣接した踏切と本線合流部の2箇所で線路が切られている。遠隔管理を受けた無人駅となっている。トイレは2023年(令和5年)7月31日をもって閉鎖した。 のりば
利用状況2019年(令和元年)次の1日平均乗降人員は141人(乗車人員:72人、降車人員:69人)である。 汐見橋線(岸里玉出駅含む)のみならず、大阪市の鉄道駅全体で最少である。利用者が極端に少ない上に駅舎の場所が分かりにくいため、「大都会の中の秘境駅」と呼ばれることもある[3][4]。 近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は以下のとおり。
駅周辺駅周辺は工場が多く、線路の東側には住宅や公園もある。駅前には荒地が広がっており、全く整備されていない。
特記事項高野鉄道の大阪側ターミナルである汐見橋駅は、現在千日前通となっている桜川や大阪市街地の幸町に阻まれて、湊町駅(現・JR難波駅)のように道頓堀川から入堀を設けることができない立地だった。そのため、高野鉄道は当駅の西側に木津川から入堀を設けて水運を必要とする貨物輸送に対応していた。木津川航路で最も賑わっていた難波島・三軒家に近接し、入堀と貨物ヤードを有する貨物駅兼用だった当駅は、今では想像もつかないほど活気があった。例えば、紀伊山地で伐採された材木(吉野杉など)は橋本駅で貨車に積込み当駅まで運び、さらに近くにある渡船を経由して、大正区方面などに貨物輸送されていた。大正区には1960年代まで貯木場が多数あったため(現在は住之江区平林に移転)、材木の積みおろし駅として当駅は重要な役割を担っていたのである。ちなみに貨物取扱時代の名残で貨物側線が残っており、規模のわりに広い駅構内となっている。 かつては当駅のすぐ隣にレンガ工場があり、そこで生産されたレンガが友ヶ島の砲台などに使用された。 隣の駅
脚注出典
利用状況
関連項目外部リンク
|