最も偉大なフィンランド人(もっともいだいなフィンランドじん、フィンランド語: Suuret suomalaiset)とは、フィンランド国営放送による2004年のテレビ番組である。視聴者により、2004年10月から12月までの期間に選ばれた人物に基づき、フィンランド史上もっとも偉大な人物100人のランキングが作成された。この番組はイギリスのBBCによる100名の最も偉大な英国人のスピンオフ企画である。
順位
1〜10位
- 1. カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイム (1867年6月4日 - 1951年1月27日、フィンランド第6代大統領、元帥) 得票数104,244票 (28,7%)
- 2. リスト・リュティ (1889年2月3日 - 1956年10月25日、フィンランド第5代大統領) 得票数80,790票 (22,2%)
- 3. ウルホ・ケッコネン (1900年9月3日 - 1986年8月31日、フィンランド第8代大統領) 得票数57,456票 (15,8%)
- 4. アドルフ・エーンルート (1905年2月9日 - 2004年2月26日、フィンランド陸軍歩兵大将) 得票数27,477票 (7,6%)
- 5. タルヤ・ハロネン (1943年12月24日 - 、フィンランド第11代大統領) 得票数26,536票 (7,3%)
- 6. アルヴォ・ユルッポ (1887年10月27日 - 1992年1月28日、小児科医) 得票数22,136票 (6,1%)
- 7. ミカエル・アグリコラ (1510年頃 - 1557年4月9日、文学者、宗教改革者) 得票数15,974票 (4,4%)
- 8. ジャン・シベリウス (1865年12月8日 - 1957年9月20日、作曲家) 得票数15,397票 (4,2%)
- 9. アレクシス・キヴィ (1834年10月10日 - 1872年12月31日、文学者、劇作家) 得票数7,622票 (2,1%)
- 10. エリアス・リョンロート (1802年4月9日 - 1884年3月19日、文学者、言語学者) 得票数6,099票 (1,7%)
11位以下
疑惑
ランキング1位〜10位までは「厳粛な」人物が並んでいるが、直後の11位〜14位にはある種ネタのような人物が付けている。
- 11位:マッチ・ニッカネン
- フィンランドの元スキージャンプ選手。国民的選手ではあるが、過去に殺人未遂で服役し、釈放後4日で虐待により再び逮捕・服役している。また、3人の女性と結婚・離婚を繰り返した。
- 12位:ヴァイノ・ミュッリュリンネ
- フィンランドで最も背の高い人物。身長251センチメートルを記録した。フィンランド語では「偉大な(great)」、「大きい(big)」、「高い(tall)」は全て「suuri」という単語で表されるため、番組名の「suuret suomalaiset(偉大なフィンランド人)」を「suuret suomalaiset(大きなフィンランド人)」に掛け、ジョークとして投票された。
- 13位:ヴィレ・ヴァロ
- フィンランドのゴシック・メタルバンドのヴォーカル。
- 14位:ラッリ(フィンランド語版)
- 1156年にヘンリー司教(英語版、フィンランド語版、中国語版)を殺害したと言われるフィンランド神話の人物。
そのため、ランキング上位にユーモアのある人物を入れないよう、国営放送側が票を操作したのではないかと疑惑がもたれた。国営放送側は疑惑を受けたことを不満であるとしながらも、11位以下の得票を公開することはなかった。
参考文献
外部リンク