時代は変る (ボブ・ディランの曲)
「時代は変る」(じだいはかわる、原題: The Times They Are a-Changin' )は、ボブ・ディランが1964年にリリースされたアルバム『時代は変る』のタイトル・ナンバー。 ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2010年版)では59位にランクされている[1]。ロックの殿堂の「ロックン・ロールの歴史500曲(500 Songs that Shaped Rock and Roll)」の1曲にも選出されている。 解説楽曲ケネディの大統領就任演説にヒントを得て作られたものとされ、ライターや議員・親たちに向って古い価値観が通用しなくなっていることを説く、典型的なメッセージソングである。民衆の生活感情を主体とした従来のフォークに対し、大学生を中心としたカレッジ・フォークの性格をよく示しており、ディランにその世代のスポークスマンというイメージを与える上で大きな力があった作品である。 曲についてディランは、「たぶん古いスコットランドのフォーク・ソングだ。フォークのトラディショナルな曲さ」と発言している[2]。アイルランドやスコットランドのバラッド "Come All Ye Bold Highway Men" や "Come All Ye Tender Hearted Maidens" といった曲をベースにしている[3]。 レコーディング「時代は変る」は、1963年の9月から10月にかけて書かれ Witmark Music Publishing Company社への出版登録用にディランがピアノで演奏したデモ録音が『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』(1991年)に収録されている。その後、10月23日と24日にレコーディングが行われ、ボブのサード・アルバムのタイトル曲となった。このセッション時の別テイクが、アルバム『ラヴ・アンド・セフト』(2001年)の初回盤に付属のボーナス・ディスクに収録されている。 収録アルバムスタジオ録音他 ライブ録音
カバー・バージョンアルバム・シングル
コンサートコンサートではザ・バーズ、マーク・ボラン、ドン・ヘンリー、トレイシー・チャップマン、ブルース・スプリングスティーン、ジョン・クーガー・メレンキャンプ、トム・オデール、エディ・ヴェダー、クリス・コーネル、ファースト・エイド・キットなどがカバーを行っている。 楽曲が使用された作品映画2009年に公開された映画『ウォッチメン』のオープニングシーンで使用された。 脚注
外部リンク |