旭村(あさひむら)は、かつて愛知県碧海郡にあった村である。
現在の碧南市の東部に該当し、矢作川の下流西岸に位置する。
沿革
行政
- 明治の大合併では、当初、大浜村、北大浜村、棚尾村、鷲塚村、志貴崎村、伏見屋村が合併して「新浜町」として町制施行する計画であったという。しかし、鷲塚村、志貴崎村、伏見屋村は反対して3村で合併し、旭村となったことにより計画は幻となった。反対理由として、3村は主に農業で発展しており、他の町村とは産業などに違いがあることが挙げられる[1]。
- 昭和の大合併でも、大浜町、新川町、棚尾町は合併賛成であったが、旭村のみ保留の立場をとっている。合併への参加の賛否は1947年2月の住民投票で決定することになり、賛成610票、反対458票で賛成が過半数に達したため、正式に合併に参加となり、碧南市が誕生となった[1]。
経済
産業
- 農業
『大日本篤農家名鑑』によれば、旭村の篤農家は石原、片山、山田、小林、伊藤、多田、杉浦、市川などがいた[2]。
『大日本蚕業家名鑑 正』によれば、旭村の養蚕家は近藤、大岡、木村、鈴木、富田、河原、石原、服部、大村、河隈、山田、杉浦、竹内、黒田、榊原、伊藤、山田、山林、石橋、松本、宮地、高橋、小笠原、辻、石川、磯貝、竹中、金原、鈴木、牧野、磯見などがいた[3]。
教育
小学校
中学校
交通
神社・仏閣
- 天満神社(鷲塚)
- 天満社(神有)
- 神明社(荒子)
- 稲荷神社(伏見屋)
- 霞浦神社(平七)
- 稲荷神社(前浜)
- 願随寺(鷲塚)
- 遍照院(鷲塚)
- 池端蓮成寺(鷲塚)
- 川端蓮成寺(鷲塚)
- 応春寺(神有)
- 照光寺(神有)
- 等覚寺(荒子)
- 貞照院(伏見屋)
- 東正寺(平七)
- 平等寺(前浜)
出身・ゆかりのある人物
脚注
参考文献
- 大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
- 扶桑社編『大日本蚕業家名鑑 正』扶桑社、1913 - 1917年。
- 久米康裕編『三河知名人士録』尾三郷土史料調査会、1939年。
- 交詢社編『日本紳士録 第47版』交詢社、1944年。
関連項目
外部リンク