押谷仁

押谷仁
生誕 (1959-04-29) 1959年4月29日(65歳)
日本の旗東京都
研究分野 ウイルス学
微生物学
熱帯医学
公衆衛生学
研究機関 世界保健機関
テキサス大学公衆衛生大学院
東北大学大学院
出身校 東北大学医学部
東北大学大学院
テキサス大学公衆衛生大学院
プロジェクト:人物伝
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押谷 仁(おしたに ひとし、1959年4月29日[1] - )は、日本医師医学者学位MPHテキサス大学公衆衛生大学院1997年)、医学博士東北大学大学院・1995年)[2]

東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授[3]厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード構成員、新型コロナウイルス感染症対策分科会委員。

来歴

東京都出身。1991年から1994年まで、国際協力事業団(JICA)の専門家として、ザンビアウイルス学の指導を行った経験を持つ。

1999年8月から2006年にかけては、フィリピンマニラにある世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局にて感染症対策アドバイザーとして勤務した。赴任中の2002年には重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生し、同僚のカルロ・ウルバニ内科医と共に事態収拾への対応を行った[4]

2005年9月より東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授。

2017年7月より、宮城県感染症対策員会委員[2]、2018年より、同新型インフルエンザ対策アドバイザーチーム委員[2][5]。2018年5月より、東京都新型インフルエンザ等対策有識者会議委員長[2][6]

2018年8月より、新型インフルエンザ等対策有識者会議構成員[2][7]、2020年3月26日より、同基本的対処方針等諮問委員会構成員[7]

2020年2月14日より、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の下に設置された新型コロナウイルス感染症対策専門家会議構成員。同年2月25日より、厚生労働省新型コロナウイルスクラスター対策班[8]メンバー[9][10][11]。2020年7月新型インフルエンザ等対策閣僚会議新型インフルエンザ等対策有識者会議新型コロナウイルス感染症対策分科会委員[12]

略歴

  • 1987年 - 東北大学医学部卒業
  • 1987年 ~ 1988年 - 国立仙台病院研修医
  • 1991年 ~ 1994年 - 国際協力事業団(JICA)専門家としてザンビアでウイルス学の指導を行う
  • 1997年 - テキサス大学公衆衛生大学院修了、公衆衛生修士
  • 1998年 - 新潟大学医学部公衆衛生学助手
  • 1999年 - 同講師
  • 1999年8月〜2006年 - 世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局感染症対策アドバイザー
  • 2005年9月 - 東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授

所属学会

著書

共著

テレビ出演

  • NHKスペシャル「SARSと闘った男〜医師ウルバニ 27日間の記録〜」[4]2004年2月15日放送[13]
  • NHKスペシャル「MEGA CRISIS 巨大危機~脅威と闘う者たち~第3集 ウイルス“大感染時代”~忍び寄るパンデミック~」2017年1月14日放送[14][15]
  • NHKクローズアップ現代+「新型ウイルス肺炎 封じ込めはできるのか」2020年1月28日放送[16]
  • NHKスペシャル「感染はどこまで拡(ひろ)がるのか~緊急報告 新型ウイルス肺炎」[17]2020年2月9日放送[18]
  • NHKクローズアップ現代+「“見えない感染” 何が起きているのか~新型肺炎・最新報告~」2020年2月18日放送[19]
  • NHKBS1スペシャル「ウイルスVS人類~未知なる敵と闘うために~」2020年3月19日放送[20]
  • NHKスペシャル「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」2020年3月22日放送[21][22]
  • NHKスペシャル「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防〜感染拡大阻止最前線からの報告〜」[23]2020年4月11日放送[24]

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関する学術講演

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.363
  2. ^ a b c d e 押谷 仁 (Hitoshi Oshitani) - マイポータル - researchmap”. 科学技術振興機構. 2022年8月21日閲覧。
  3. ^ 微生物学 東北大学大学院医学系研究科・医学部”. 東北大学大学院医学系研究科・医学部 (2021年4月1日). 2021年5月27日閲覧。
  4. ^ a b NHKアーカイブス(番組)|これまでの放送”. www.nhk.or.jp. 2020年4月22日閲覧。
  5. ^ 宮城県の新型インフルエンザ等対策について - 宮城県公式ウェブサイト”. www.pref.miyagi.jp. 2020年4月26日閲覧。
  6. ^ 平成30年度東京都新型インフルエンザ等対策有識者会議(平成30年5月22日)”. 東京都防災ホームページ. 2020年4月26日閲覧。
  7. ^ a b 新型インフルエンザ等対策有識者会議”. 内閣官房. 2020年4月26日閲覧。
  8. ^ 新型コロナウイルス クラスター対策班の設置について”. www.mhlw.go.jp. 厚生労働省. 2020年4月19日閲覧。
  9. ^ 日本放送協会. “新型コロナウイルス対策 基本方針 政府が協力呼びかけ|特集ダイジェスト|NHK ニュースウオッチ9”. ニュースウオッチ9 - NHK. 2020年4月18日閲覧。
  10. ^ a b 押谷仁. “COVID-19への対策の概念”. 日本公衆衛生学会クラスター対策研修会(2020年3月29日). 2020年4月19日閲覧。
  11. ^ a b 服部美咲 (2020年4月6日). “日本の新型コロナウイルス対策――クラスター対策と行動変容 | SYNODOS -シノドス-”. synodos.jp. 2020年4月19日閲覧。
  12. ^ 「新型コロナウイルス感染症対策分科会(第1回)」首相官邸
  13. ^ SARSと闘った男~医師ウルバニ 27日間の記録~”. www6.nhk.or.jp. 2020年4月22日閲覧。
  14. ^ 日本放送協会. “NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル MEGA CRISIS 巨大危機3▽ウイルス“大感染時代””. 2020年4月21日閲覧。
  15. ^ シリーズ MEGA CRISIS 巨大危機 ~脅威と闘う者たち~第3集 ウイルス“大感染時代”~忍び寄るパンデミック~”. www6.nhk.or.jp. 2020年4月22日閲覧。
  16. ^ 日本放送協会. “新型ウイルス肺炎 封じ込めはできるのか”. NHK クローズアップ現代+. 2020年4月22日閲覧。
  17. ^ 日本放送協会. “NHKドキュメンタリー - NHKスペシャル▽感染はどこまで拡(ひろ)がるのか~緊急報告 新型ウイルス肺炎”. 2020年4月21日閲覧。
  18. ^ 感染はどこまで拡(ひろ)がるのか~緊急報告 新型ウイルス肺炎~”. www6.nhk.or.jp. 2020年5月2日閲覧。
  19. ^ 日本放送協会. ““見えない感染” 何が起きているのか ~新型肺炎・最新報告~”. NHK クローズアップ現代+. 2020年5月2日閲覧。
  20. ^ 日本放送協会. “NHKドキュメンタリー - BS1スペシャル「ウイルスVS人類~未知なる敵と闘うために~」”. 2020年4月21日閲覧。
  21. ^ “パンデミック”との闘い ~感染拡大は封じ込められるか~”. www6.nhk.or.jp. 2020年4月21日閲覧。
  22. ^ 日本放送協会. “NスペPlus 専門家に聞く“新型コロナウイルス”との闘い方と対策”. NスペPlus | NHKスペシャル. 2020年4月21日閲覧。
  23. ^ 日本放送協会『「新型コロナウイルス 瀬戸際の攻防 〜感染拡大阻止最前線からの報告〜」 - NHKスペシャル - NHKhttps://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/BLNZP53V36/2020年4月21日閲覧 
  24. ^ 日本放送協会. “NスペPlus 新型コロナウイルス感染拡大阻止 最前線からの報告”. NスペPlus | NHKスペシャル. 2020年4月21日閲覧。
  25. ^ 新型コロナ「日本は流行第2波に突入」厚労省クラスター対策班 (2020年4月1日)”. エキサイトニュース(ハザードラボ). 2020年4月22日閲覧。
  26. ^ 第117回日本内科学会講演会 緊急シンポジウム【新型コロナウイルス感染症 -疫学・対策から臨床・治療までー】LIVE配信のお知らせ”. 日本内科学会. 2020年4月22日閲覧。
  27. ^ PCR検査センター至急 政府にスピード感見えず/医療の総力訴え/日本内科学会が緊急シンポ”. www.jcp.or.jp. 2020年4月22日閲覧。
  28. ^ クラスター解析からCOVID-19の疫学と対応策 押谷仁先生:COVID-19シンポジウム―私たちの経験と英知を結集して―YouTube
  29. ^ 第94回日本感染症学会学術講演会 COVID-19 シンポジウム―私たちの経験と英知を結集して―動画配信のご案内|お知らせ|日本感染症学会”. www.kansensho.or.jp. 2020年4月22日閲覧。
  30. ^ 千葉雄登 (2020年4月18日). “クラスター対策班の最大の懸念は重症化する高齢者の増加。専門家の最新報告で見えたこと”. BuzzFeed. 2020年4月22日閲覧。
  31. ^ 内城喜貴 (4/20(月) 17:46配信). “新型コロナとの戦いは長期化する 専門家・臨床医が感染症学会の緊急シンポで危機感示す(サイエンスポータル)”. Yahoo!ニュース. 2020年4月22日閲覧。
  32. ^ 橋本佳子 (2020年4月23日). “「3つの密」、誕生の背景とは? - 押谷・東北大教授(厚労省クラスター対策班)|医療維新 - m3.comの医療コラム”. www.m3.com. 2020年4月26日閲覧。

関連項目

参考文献

外部リンク