慶應義塾大学通信教育課程慶應義塾大学通信教育課程(けいおうぎじゅくだいがくつうしんきょういくかてい)は、日本の大学通信教育。 概要1948年(昭和23年)に学校法人・慶應義塾によって、慶應義塾大学通信教育講座として開講され、1950年(昭和25年)、新制大学通信教育課程として認可を受けた。公益財団法人私立大学通信教育協会に加盟している。文学部、経済学部、法学部の3学部に通信教育課程が置かれている[1]。通信教育部は学部名ではなく、各学部の通信教育課程の実施に当たる組織であり、学務を扱う部署を指す[2]。通信教育課程そのものは、正科生[3]として、各学部の通学課程と同じ学位を取得するため、各学部に属する。学生は所定の単位を修得すれば慶應義塾大学の卒業生として通学課程と同じ学士の学位が授与される。教員組織は通学課程と同じ教員で構成される[4]。知識は特定の人々のものではなく、社会に開かれたものでなくてはならないという考えから、様々な理由で通学しにくい人々に教育を開いていくことを使命としている[5]。 取得できる学位
学習方法卒業所要単位を全て取得し、卒業論文審査と総合面接試問に合格することで学士の学位が授与される。学習方法はテキストを用いた通信方式と一定期間大学に通う通学方式(スクーリング)に分けられる。 テキストを学習し、各科目のレポート課題によりレポートを作成し提出する。レポート提出後、当該科目の科目試験への受験申込が可能となる。各科目において科目試験とレポートの両方に合格することで該当科目の単位を修得することができる。 スクーリングでの単位修得が必須となっており、最低単位修得数は決められている。 開講科目は各キャンパスにより異なる。開催場所は三田キャンパス・日吉キャンパス・慶應大阪シティキャンパスである。インターネットを使用したメディア授業で単位を取得できる科目もある。 通学課程の授業を一年を通して受講する特別なスクーリングもあるが、一定の条件が必要となる。 卒業論文の提出と卒業試験の合格が必修[6]となっている。卒業論文指導は年に2回、対面またはゼミ形式で行われる。最低指導回数は決められている。一定の資格を満たした上で、卒業論文指導の登録手続きが必要となる。また、卒業論文の提出には卒業論文指導教員の許可が必要となる。 卒業論文提出後、卒業試験が行われる。卒業試験は卒業論文審査と総合面接試問からなる。3月卒業予定者は1~2月に、9月卒業予定者は9月に行われる。 入学(在籍)1970年(昭和45年)に入学者への学力考査を廃止して以来、選考における筆記試験はなく、小論文を含む出願書類の審査のみとなっている。入学倍率は公表されていない。 卒業に必要な所用年数は平均で8年程度[7]と公表されている。 卒業
卒業後
各証明書
教職課程慶應義塾大学通信教育課程では、慶應義塾大学(通信教育課程・通学課程)卒業生または慶應義塾大学大学院修了者のみを対象とし、教職課程科目等履修生として教育職員免許状取得に必要な科目を履修することができる制度を設けている。 教職課程で取得できる免許状の種類と教科
著名な卒業生※中途退学した者は記載しない。
脚注関連項目外部リンク |