悪魔の花嫁
『悪魔の花嫁』(デイモスのはなよめ)は、原作:池田悦子、作画:あしべゆうほによる日本のホラー・ファンタジー漫画。 概要秋田書店の『月刊プリンセス』で1975年創刊号より連載。 連載は長期にわたったが物語に決着がつくことなく、掲載誌『別冊ビバプリンセス』の休刊と同時に1990年10月号をもって「第2部」が終了した。 その後、2007年5月7日発売の秋田書店の月刊誌『ミステリーボニータ』6月号にて、「最終章」として連載が再開された[1]。従来の形式はほぼ1話完結の連作というスタイルを基本とする作品群だったが、「最終章」との副題がついてからの連載では各号での掲載が10ページから20ページ弱と少ないためか、1つのエピソードが複数回にわたり掲載されている。時折休載を挟みつつ断続的に継続された。 作画担当のあしべゆうほによる別作品『クリスタル☆ドラゴン』連載再開を受け、『ミステリーボニータ』2014年5月号に掲載されたのを最後に休載。同作品の完結後に本作『悪魔の花嫁』を再開する旨が一つ前の4月号にて編集部より告知されている[2]。 単行本『悪魔の花嫁』は、同社プリンセスコミックスより全17巻にて刊行。また、愛蔵版がプリンセスコミックスDXより全12巻が刊行された他、文庫版が秋田文庫より全12巻にて刊行された。2000年6月(単行本17巻)時点で累計発行部数は1100万部を記録している[注 1]。 単行本『悪魔の花嫁 -最終章-』は、同社ボニータコミックスより既刊6巻(2014年5月16日時点)。 1983年にはLPにてイメージアルバム『悪魔の花嫁』がリリースされ、2005年にCDにて再発売された。1988年にはOVA化作品『悪魔の花嫁 蘭の組曲』がリリースされた。
あらすじはるか昔、妹のヴィーナスを愛したがためにゼウスにより天界から追放され悪魔になったデイモス。ヴィーナスもまた生きながら朽ちていくという罰を受けた。妹を救うためには現代でヴィーナスの生まれ変わりである美奈子の体を手に入れ、その体にヴィーナスの魂を入れることが必要だった。ヴィーナスを救うために美奈子を誘惑するデイモスだが、次第に美奈子に惹かれていく。 ゲストキャラクターが各短編で主人公になり、それぞれの話にレギュラーであるデイモスと美奈子がかかわっていくオムニバス形式で話が進んでいく作品。大抵は事件に巻き込まれた美奈子がデイモスに救われたり、あるいは美奈子に近づく男がデイモスの誘惑や罠によって破滅する、という物語で構成される。 キャラクター「声」はイメージアルバム版およびOVA版における声優
書誌情報
愛蔵版
文庫版
関連書籍
ドラマ1980年7月26日、テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」においてサスペンスドラマ『怪奇シリーズ第一夜 悪魔の花嫁 呪われた百物語』として放送された。原案は「悪魔の花嫁 百壱物語」でキャラクターの名前や役回り等も変わっている。怪奇ものではあるが非現実的なものではなく悪魔は出てこず産業スパイを絡めた物語となっている。
イメージアルバム1983年3月21日、イメージアルバム『悪魔の花嫁』がLPで発売(日本コロムビア、規格品番:CX-7093)。2005年にCD化。
本イメージアルバムに収録された「悪魔の花嫁」(歌:伊藤かずえ)はシングルカット(規格品番:AH-323)もされた。 OVA『悪魔の花嫁 蘭の組曲』と題して、1988年10月5日にOVAがリリースされた。今のところDVD化はされていない。 監督はりんたろう、脚本は原作者である池田悦子が担当している。なお、声優はイメージアルバム版とは異なるが、イメージアルバムでデイモスを演じた塩沢兼人が大庭要を演じている。
脚注注釈出典
参考文献
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