『悪いあなた』(Heart Like a Wheel)は、リンダ・ロンシュタットが1974年に発表した5枚目のアルバム。『ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」(2003年版)において164位にランクインした。
概要
1974年6月から9月にかけて様々なスタジオでレコーディングは行われた。ロサンゼルスのサウンド・ファクトリー、クローヴァー・レコーダーズ、メリーランド州のトラック・レコーダーズ、ニューヨークのレコード・プラント・スタジオ、ヒット・ファクトリー、ロンドンのトライデント・スタジオ、AIRスタジオなどである[1]。プロデューサーは本アルバムからピーター・アッシャーが単独で務めることとなった。
1974年11月に発売され、ビルボードのアルバム・チャートの1位を記録した。
1976年2月28日に開催された第18回グラミー賞で、収録曲の「アイ・キャント・ヘルプ・イット」によりロンシュタットは最優秀女性カントリー・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞した。また、最優秀アルバム賞、最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞、年間プロデューサー賞にノミネートされた。
収録曲
参加ミュージシャン
アルバムのライナーノーツから[3]
- リンダ・ロンシュタット – リード・ボーカル、バッキング・ボーカル(2, 4, 6, 9)
- アンドリュー・ゴールド – エレクトリック・ピアノ(1, 3)、エレクトリック・ギターのソロ(1)、ドラムス(1, 2, 3, 7)、パーカッション(1, 2, 3)、アコースティック・ピアノ(3, 4, 5, 8, 10)、エレクトリック・リズム・ギター(4)、タンバリン(4, 6)、ギター(6)、バッキング・ボーカル(6, 7)、アコースティック・ギター(7, 8)、ウクレレ(8)。アルバムジャケットへの記載:"Special thanks to Andrew Gold for his help with the arrangments"
- エディ・ブラック – エレクトリック・ギター(1)
- ボブ・ウォーフォード – アコースティック・ギター(2, 4, 8)、エレクトリック・ギターのソロ(4)、エレクトリック・ギター(7)
- スニーキー・ピート・クライノウ(英語版) – ペダル・スティール・ギター(2, 7, 8)
- J.D.サウザー – アコースティック・ギター(3)、ハーモニー・ボーカル(3)
- ハーブ・ペダーセン(英語版) – バンジョー(3)、バッキング・ボーカル(7)
- ポール・クラフト – アコースティック・ギター(9)
- ジョン・スターリング – アコースティック・ギター(9)
- ダニー・ペンドルトン – ペダル・スティール・ギター(9)
- ジョン・ボイラン(英語版) – アコースティック・ギター(10)
- グレン・フライ – アコースティック・ギター(10)
- ケニー・エドワーズ – ベース・ギター(1, 2, 6-8)、バッキング・ボーカル(6, 7)
- クリス・エスリッジ(英語版) – ベース・ギター(3)
- エモリー・ゴーディ・ジュニア(英語版) – ベース・ギター(4)
- トム・ギデラ – ベース・ギター(9)
- ティモシー・B・シュミット – ベース・ギター(10)
- デニス・セント・ジョン – ドラムス(4)
- ラス・カンケル – ドラムス(6)
- ロイド・マイヤーズ – ドラムス(8)
- ドン・ヘンリー – ドラムス(10)
- ピーター・アッシャー – パーカッション(2)、カウベル(6)、バッキング・ボーカル(10)
- ジミー・フェイデン – ハーモニカ(2, 7)
- デヴィッド・リンドレー – フィドル(5, 8)
- グレゴリー・ローズ – 弦楽編曲および指揮(1, 2, 10)
- デヴィッド・キャンベル (アレンジャー) – 弦楽編曲(5)、ヴィオラ(5)
- デニス・カーマズィン – チェロ(5)
- リチャード・フィーヴス – ダブル・ベース(5)
- クライディー・キング(英語版) – バッキング・ボーカル(1)
- シェリー・マシューズ(英語版)– バッキング・ボーカル(1)
- ウェンディ・ウォルドマン – バッキング・ボーカル(2)
- シシー・ヒューストン(英語版) – バッキング・ボーカル(4)
- ジョイス・ネスビット – バッキング・ボーカル(4)
- マリア・マルダー – バッキング・ボーカル(5)
- エミルー・ハリス – ハーモニー・ボーカル(8)
製作
チャート
週間チャート
年間チャート
年度
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チャート
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順位
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1975
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Billboard 200
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1[5]
|
再発売
脚注