恋のゲーム
『恋のゲーム』(こいのゲーム、英語: It's a Game)は、スコットランドのグループであるベイ・シティ・ローラーズの1977年のアルバム。 背景『恋のゲーム』は、このバンドの5枚目のスタジオ・アルバムで、デヴィッド・ボウイを手掛けて成功していたハリー・マスリンがプロデュースした。このアルバムはアメリカ合衆国でゴールド・ディスクを獲得したが、彼らの人気は当初の爆発的な成功から大きく揺らぎはじめており、本作以降のアルバムは売り上げが縮小していった。日本でも、「人気も過熱気味」と言われたタイミングの1977年7月13日にリリースされ[1]、7月25日付と8月1日付のオリコン・アルバムチャートで首位となった。 アメリカ合衆国では、「夢の中の恋 (You Made Me Believe in Magic)」が先行シングルとしてリリースされ、1977年8月には Billboard Hot 100 で10位まで上昇した。合衆国以外では、もともとイギリスのグループ、ストリング・ドリヴン・シングの1973年のシングル曲だった「恋のゲーム (It's a Game)」が、アルバムからの最初のシングルとなって各国のチャートでトップ10入りし、オーストラリアでは9位、オーストリアでは9位、西ドイツでは4位、アイルランドでは6位、スイスでは6位となり、ニュージーランドでは21位、イギリスでは16位となった[2]。ベイ・シティ・ローラーズにとって「恋のゲーム」は、12曲目の全英シングルチャート入りのヒットとなったが、トップ10入りを逃した最初の曲となった。 「恋のゲーム」がヒットした地域では、2枚目のシングルとして「夢の中の恋」がリリースされたが、前作ほどのヒットにはならず、「夢の中の恋」は、オーストラリアでは36位、西ドイツでは25位、ニュージーランドでは39位、イギリスでは34位どまりで、オーストリア、アイルランド、スイスではチャート入りしなかった。「夢の中の恋」は、ベイ・シティ・ローラーズにとって最後の全英シングルチャート入りとなった。アメリカ合衆国では、「愛をささやくとき (The Way I Feel Tonight)」も、アルバム『恋のゲーム』からシングルがリリースされ、ベイ・シティ・ローラーズにとって最後の Billboard Hot 100 入りの曲となり、最高24位まで浮上した。他の地域では、「愛をささやくとき」は3枚目のシングルとしてリリースされ、オーストリアでは56位、ニュージーランドでは38位まで浮上した。 『青春に捧げるメロディー』に参加していたギタリストのイアン・ミッチェルは、1976年後半にバンドを脱退し、パット・マッグリンに交代した。マッグリンはバンドとともにツアーし、『恋のゲーム』の録音セッションにも当初から参加していたが、程なくしてバンドから追われた。完成したアルバムは、4人編成のバンドとしてのローラーズの作品とされており、完成したアルバムにはマッグリンが参加した痕跡は見出せない。その後、1978年には、結成当初のメンバーであったアラン・ロングミュアーが復帰して、バンドは再び5人編成となった。 『恋のゲーム』は、2007年10月に、「カッコー鳥 (Are You Cuckoo?)」、「青春に捧げるメロディー (Dedication)(レスリー・マッコーエン・バージョン)」、「愛をささやくとき(シングル・バージョン)」の3曲をボーナストラックとして加え、CDで再発売された。 トラックリスト
2007年には、イギリス盤CDが、LPにボーナストラック3曲を加える形でリリースされた[3]。
日本盤日本盤LPではA面の6曲目として「冷たいあの娘 (The Pie)」が追加されており[4]、1990年代以降に発売されたCDにおいてもこれを含めた11曲が収録されている[5][6][7]。 パーソネル
チャート
Singles
脚注
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