御籠島
御籠島(みかごじま)は、愛媛県佐田岬の先端にある島。愛媛県西宇和郡伊方町(旧・三崎町)に属し、地元では大島(おしま)あるいは御島(おしま)とも呼ばれる。佐田岬灯台の100m西にある[1]。四国の最西端に位置する。瀬戸内海国立公園の一部ともなっている。最高点は標高36m、面積5300平米[2]。 歴史江戸時代には、海上交通安全の神としてこの島に野坂権現(現在の野坂神社)[3]が祭られており、神聖な島とされていた[2]。 1945年2月、芸予要塞の一部として、この島の内部をくり抜いて佐田岬砲台の第4砲台の工事が開始され[4][5]、突貫工事で半年ほどで完成するが、程なく終戦となり砲台は廃止される[5][4][6]。設置されていた三八式十二糎榴弾砲は進駐軍の指示で解体された。 1967年3月、当時の三崎漁協が、出荷管理のために佐田岬と御籠島の間の狭い海峡に畜養池[7]を作ったため、佐田岬と陸続きとなったが、漁協所有施設のために一般人の立ち入りは禁止された[1]。2010年に蓄養池は使用されなくなったが、畜養池は海と繋がっているので、現在でも畜養池の中に魚の群れを見ることが出来る[2]。 1973年11月、第25金光丸救命地蔵という碑が建立されているが、詳細は不明である。 2017年4月、伊方町によって「佐田岬灯台点灯100年記念」として周辺の整備が行われた。佐田岬灯台からの遊歩道が新たに200m造成され、御籠島に一般者が渡れるようになった。佐田岬灯台公園「御籠(みかご)島エリア」として、四国最西端の御籠島展望所、灯台点灯100年記念のモニュメントが作られた他、太平洋戦争末期に御籠島をくり抜いて作られた佐田岬第4砲台が再整備され、内部が見学できるようにされた[8]。周囲には説明用の掲示やトイレ、榴弾砲のレプリカも配置された[9]。 アクセス佐田岬灯台の駐車場からアップダウンがある遊歩道進み、佐田岬灯台へ上る直前の階段を登らずに右側(北側)の海岸方面に降りて漁協の畜養池へ進む。灯台の駐車場からは距離1500m、徒歩25分[2]。 ギャラリー
出典
関連項目 |
Portal di Ensiklopedia Dunia