川村カ子トアイヌ記念館川村カ子トアイヌ記念館(かわむらかねとあいぬきねんかん)は、旧近文コタン(現北海道旭川市北門町11)内に設立されたアイヌ民族文化の保護・伝承を目的とする私設の資料館。1916年(大正5年)に開設された日本最古のアイヌ資料館である[1]。 概要上川アイヌの首長川村イタキシロマが1916年(大正5年)自宅を公開する形で「アイヌ博物館」を開設、イタキシロマの子息川村カ子トが測量の仕事で得た資金で拡充し、「川村カ子トアイヌ記念館」として発展させた。 2006年(平成18年)には敷地内にアイヌの伝統家屋であるチセを忠実に再現。記念館と同様に内部を見学できる。 旧館は1965年(昭和40年)に建設したもので老朽化が進んでいたため、旭川市と協議の結果、市が国から交付金を受けて新館を建設することになった[2]。2022年(令和4年)から新館の建設工事が行われ、2023年(令和5年)7月15日にリニューアルオープンした[1]。新館は2階建てで延べ床面積は約370平方メートル[1]。 館内にはアイヌ民族が使った生活用具や衣装など、二代目館長の川村カ子トが多数収集したのが展示されている。また、独特の文様が特徴的なアイヌ衣装の無料貸出しや、民族楽器ムックリの演奏や古式舞踊なども見ることができる。2023年7月のリニューアルでアイヌ民族の伝統工芸品でもある木彫りの熊約150点や現代のアイヌの彫刻作品が展示品に追加された[1]。 また、川村カ子トは鉄道施設の測量技手として名を馳せていたため、鉄道資料も数多く展示されている。 施設情報
詳細は下記のサイトで確認のこと。 脚注
外部リンク座標: 北緯43度47分14.19秒 東経142度20分36.74秒 / 北緯43.7872750度 東経142.3435389度 |