島津久基

島津 久基
人物情報
生誕 (1891-04-16) 1891年4月16日
日本の旗 日本鹿児島県
死没 1949年4月8日(1949-04-08)(57歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 国文学
研究機関 東京大学
学位 文学博士
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島津 久基(しまづ ひさもと、1891年明治24年)4月16日 - 1949年昭和24年)4月8日)は、国文学者東京大学文学部名誉教授。

経歴

出生から修学期

1891年、鹿児島県で生まれた[要出典]。生家は島津氏分家・花岡島津家[要出典]鹿児島県立第一鹿児島中学校 (旧制)を経て[1]第七高等学校造士館 (旧制)に進み、1913年に卒業[2]東京帝国大学文科大学に進学し、1916年に卒業[3]

国文学研究者として

卒業後は、第一高等学校教授となった。その後、母校の東京帝国大学助教授となったが、1926年に病気のため辞職。1935年、学位論文『近古稀覯小説ノ研究』を東京帝国大学に提出して文学博士号を取得[4]。病気療養の後、1943年に再び東京帝国大学教授となった[要出典]。また、在任中には東洋大学教授なども兼任した。1949年に死去。

研究内容・業績

源氏物語岩波文庫版で、本文の傍らに主語を記する方式を初めて用い、現在も踏襲されている[要出典]。その他、古代中世の伝説・説話・物語文学を研究した[5]

著作

著書
  • 源氏物語紫式部』中興館 1921
  • 『日本新文典』藤村作共著、至文堂 1921
  • 『近古小説選』中興館 1927
  • 『上世文学選』中興館 1928
  • 『中世文学選』中興館 1928
  • 『近古小説新纂』初輯 中興館 1928
  • 『随筆評論選』中興館 1929
  • 羅生門の鬼:国民伝説二十三話』 新潮社 1929
  • 竹取物語岩波文庫 1929
  • 『近世文学選』中興館 1929
  • 『源氏物語』(全4巻) 岩波文庫教科書版 1932
  • 『国民伝説類聚』前輯、大岡山書店 1933
  • 『対選国文新抄』中興館 1933
  • 義経伝説と文学』著、明治書院 1935
  • 『お伽草子』岩波文庫 1936
  • 『祖国文芸と国民教育』著、日本文化協会 1936
  • 『源氏物語新考』 明治書院、1936
  • 今昔物語集』春陽堂書店(大日本文庫,文学篇) 1937-1943
  • 『古典新抄』主巻、中興館 1938
  • 『国文学の新考察』著、至文堂 1941
  • やまとごころ』著、成武堂 1942
  • 『歓喜咲』著、河出書房 1942
  • 『釈評源氏物語』(全5巻) 中興館、1930-1942
  • 『紫式部』(日本文学者評伝全書) 青梧堂 1943
  • 『日本国民童話十二講』山一書房 1944
  • 『源氏物語新考』明治書院 1946
  • 『国文学ノート』河出書房 1947
  • 鎌倉つれづれ草』矢島書房 1947
  • 『日本文学考論』河出書房 1947
  • 『やさしい国語辞典』同学社 1948
  • 竹取物語精解』技報堂 1949
  • 『紫式部の芸術を憶ふ:源氏物語論攷』要書房 1949
共著

脚注

  1. ^ 鹿児島県立鶴丸高等学校同窓会-一鶴文庫-一中 2021年3月8日閲覧
  2. ^ 七高史研究会『七高造士館で学んだ人々 改訂版』(2001年)
  3. ^ 『20世紀日本人名事典』(日外アソシエーツ、2004年)「島津久基」
  4. ^ CiNii(学位論文)
  5. ^ 山岸徳平「島津久基先生」『国文学解釈と鑑賞』第16巻第12号、至文堂、1951年12月、29-30頁。 

 

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